恋愛アドベンチャーゲームのジャンルにて幅広い層から支持を集めているゲームブランド「key」作品。
泣けるアニメが多い反面、作画や難しい設定などにより好き嫌いが分かれてしまう作品が多いのも特徴です。
今回の記事では、泣けるアニメを探している人に一度は見てほしいkey作品を3つ厳選しました。
泣ける作品は何作もありますが、迷ってしまったときの参考になるかと思います。
key作品とは
「Key作品」とは、ゲームソフトメーカー「株式会社ビジュアルアーツ」が制作したものがアニメ化された一連の作品を指します。これらの作品は、笑いもあるが、その後に感動する内容が来くることが多いです。
感情移入しやすい作品が多く、涙を流すようなシーンが多く存在します。
おすすめ泣きアニメ3選
エンジェルビーツ

あらすじ
突如として見知らぬ学校に目覚めた少年、「音無 結弦」は自身の生前の記憶を失っていました。
そのとき、彼に声をかけたのは「仲村 ゆり」という名の少女で、彼女によればここは死後の世界で、彼女たちは神とその使者「天使」と戦っているという。
現実離れした状況に困惑する音無は、可憐な生徒会長である天使に接触を試みます。
しかし、死後の世界の証を求めた際に、天使の「handsonic」能力で胸を突かれる事態に。
保健室で再び目覚めた音無は、自分の血塗られたワイシャツを見て現状を理解します。
信用できる存在を探そうと校長室へ向かうと、そこはゆりを中心とした「死んだ世界戦線」という組織の本部になっていました。
この組織はゆりと「日向 秀樹」が設立し、神に与えられた過酷な人生への反抗の象徴でした。音無はこの組織に半ば強引に参加させられることになります。
彼らの敵、天使は、死後の世界に迷い込んだ人々に普通の学生生活を過ごさせ、その生を終わらせる役割を果たしています。しかし、「死んだ世界戦線」のメンバーたちはその結末を拒み、反抗を続けています。
なりゆきで戦線に加わった音無は、学園生活を送りつつ、戦線のメンバーと共にあらゆる作戦で天使に挑むことになります。
放送情報
- 放送時期
2010年 - 話数
全13話+特別編2話 - アニメーション制作
P.A.WORKS - 主題歌
オープニング
「My Soul, Your Beats!」/Lia
エンディング
「Brave Song」/多田葵
挿入歌
「Crow Song」/Girls Dead Monster (marina)
「My Song」/Girls Dead Monster (marina)
「Thousand Enemies」/Girls Dead Monster (LiSA)
「Shine Days」/Girls Dead Monster (LiSA)
「一番の宝物 (Yui ver.)」/ユイ (LiSA)
「一番の宝物 (Original Version)」/ karuta - 公式サイト
主要人物/声優
- 音無 結弦(おとなし ゆづる)/CV: 神谷浩史
- 仲村 ゆり(なかむら ゆり)/CV:櫻井浩美
- 立華 かなで(たちばな かなで)/CV:花澤香菜
- 日向 秀樹(ひなた ひでき)/CV:木村良平
- ひさ子(ひさこ)/CV:松浦チエ
- 入江 みゆき(いりえ みゆき)/CV:阿澄佳奈
- 関根 しおり(せきね しおり)/CV:加藤英美里
作品の面白さ
個性豊かなキャラクター
音無が所属する「死んだ世界戦線」のメンバーは非常に個性的で、忍者のような女子高生、大斧を持つ男、訳の分からない英語を話す男、特徴のなさが特徴の少年などがいます。彼らのユーモラスなシーンも多く、思わず笑ってしまいます。
感動的なストーリー
作品の核心部分には、キャラクターたちの理不尽な過去とそれに立ち向かう姿が描かれ、これらのシーンは涙なしには見られないほど感動的です。作品全体としては、前半部分にはコメディ要素が強く、後半ではシリアスな展開が織り交ぜられ、そのバランスが素晴らしいです。
素晴らしい音楽
アニメ内のガールズバンド「Girls Dead Monster」、通称「Gldemo(ガルデモ)」の楽曲は見逃せません。
彼女たちは作中で「死んだ世界戦線」の陽動部隊として活動し、そのライブシーンは細部までこだわり抜かれています。
特に彼女たちの楽曲は素晴らしく、YouTubeなどで聴いてみてください。
また、「Gldemo(ガルデモ)」の新メンバー、ユイのボーカルは、「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」で知られるLiSAが担当しています。
なぜ泣けるのか
生前に達成できなかった夢や願いを抱えて死んでしまった高校生たちの、それぞれの環境やストーリーを取り上げられるのですが、死後の世界で彼らがその残された夢を叶えようとする物語は、感動的なシーンが次々と展開されます。
彼らが夢を叶え、心の中に残る思いが消えていくと、彼らは成仏します。その瞬間瞬間には名言や感動的なシーンが織り交ぜられ、それぞれのシーンが泣けるものとなっています。
印象的なシーン
執筆者が印象に残っているシーンとして、「音無の記憶」と「かなでの心残り」のシーンです。
音無は元々普通のフリーターでしたが、病気で亡くなった妹のことを思って医者になろうと決めました。
しかし、大学の試験を受けるために行く途中で電車の事故に巻き込まれてしまい、トンネルに閉じ込められました。
そこで音無はみんなをまとめて、みんなで生きて出ることを決めました。しかし、助けが来たとき、音無だけが亡くなってしまいました。
一方で生前に心臓の病気を抱えていたかなでは心臓移植を受けて命を長らえることができましたが
その心臓は事故で亡くなった音無のものでした。かなでは音無に感謝の気持ちを伝えることが一番の願いだったんです。
実際に視聴してみてこの二つのストーリーがかみ合った時、泣けてしまいます。
シャーロット

あらすじ
思春期の少年少女のごく一部に発症する不完全な「特殊能力」。
主人公「乙坂 有宇」は、「対象の体を5秒間だけ操る」という能力を誰にも知られずに使い、優等生を装っていました。
そして、その力を使いこなし、名門高校に入学していました。
新たな学校で順調な生活を送る計画が進んでいたところ、少女「友利 奈緒」が登場し、有宇が特殊能力を使う瞬間を目撃されてしまいます。
彼女もまた特殊能力を持っており、「星ノ海学園」という特殊能力者、またはその可能性を持つ少年少女が集まる学園の生徒会長を務めていました。そして、この特殊能力は思春期の一過性のもので、いずれ消えてしまうと彼女は説明しました。
有宇は彼女によって、星ノ海学園に転校することを強いられます。さらに生徒会にも参加し、力を乱用する能力者に警告を出す活動を手伝うこととなります。
序盤の乙坂有宇の性根の悪さは一見すると中々のものですが、さまざまな体験と出会いを経て彼の心情が変化していく様子にも注目してみてください。
放送情報
- 放送時期
2015年 - 話数
全13話 - アニメーション制作
P.A.WORKS - 主題歌
オープニング
「Bravely You」/Lia
エンディング
「灼け落ちない翼」/多田葵
挿入歌
「Trigger」/marina
「Fallin’」/marina - 公式サイト
主要人物/声優
- 乙坂有宇/CV: 内山昂輝
- 友利奈緒/CV:佐倉綾音
- 高城丈士朗/CV:花澤香菜
- 日向 秀樹(ひなた ひでき)/CV:水島大宙
- 西森柚咲・美砂/CV:内田真礼
- 乙坂歩未/CV:麻倉もも
作品の面白さ
不完全な特殊能力
誰もが一度は憧れる超能力ですが、アニメCharlotteでは、多くの能力が不完全で、問題が伴うものとして描かれています。
例えば主人公・乙坂有宇の能力についてみてみると
・「他人を制御する能力」の制約 活動時間はたったの5秒
・活動条件はターゲットが視野に入っていること 制御後、自分の身体は守られていない(その場に倒れる)
など、操作が難しく、厳しい条件があります。
一見魅力的に見えるこれらの能力ですが、それぞれが不完全な状態でしか利用できず、全能とは言えません。
それでも、これらの能力を駆使して、様々な問題を解決していきます。
通常よりも優れた能力を持つものの、その能力の制約をどのように工夫して問題を克服するのかを視聴の焦点に置いてみてください。
さらに、「なぜその能力を持つようになったのか?」「その能力を消すにはどうすればいいのか?」など、他の観点からも観察してみてください。
なぜ泣けるのか
主人公・乙坂有宇は何気ない生活を妹と過ごしていたが、超能力のせいで妹を亡くしてしまう。
これまでいかに妹が自分を想ってくれていたか、なぜそれを素直に受け入れることができなかったのか
妹に恩返しはできていたのだろうか
という後悔を描くシーンは心にぐっときます
印象的なシーン
妹を亡くした後、元気をなくしていき廃れていく乙坂有宇を、友利奈緒は静かに見守ります。
彼女は、有宇が人間としての道を逸脱しそうになる瞬間にそばで励まし、固く閉じた心を優しく開けてくれます。
この奈緒と有宇のシーンを見ると、言葉にできない感情になります。
クラナド

あらすじ
主人公の岡崎朋也は不良学生で、彼は演劇部を復活させようとするヒロイン、古河渚と出会います。
様々な人々と協力し演劇部の再建を目指す「学園編」、
高校を卒業した後の朋也と渚の生活を描く「AFTER STORY」という二つのパートで物語が進行します。
これはアニメでは第一期と第二期に分けられて描かれています。
ただの学園生活の話だけでなく、高校卒業後の仕事探しや、赤ちゃんが生まれて育児をするところまで描かれており、
「クラナドは人生」と言われています。
放送情報
- 放送時期
2015年 - 話数
第1期:22話
第2期:22話 - アニメーション制作
京都アニメーション - 主題歌 第1期
オープニング
「メグメル 〜cuckool mix 2007〜」/eufonius
エンディング
「だんご大家族」/茶太
主題歌 第2期
オープニング
「時を刻む唄」/Lia
エンディング
「TORCH」/Lia
挿入歌 第1期
「風の少女」/riya
「Ana」/Lia
「オーバー」/riya
「-影二つ-」/riya
挿入歌 第2期
「「Ana (full ver.)」/Lia
「木漏れ日」/riya
「だんご大家族」/ 茶太
「少女の幻想」/riya
「小さなてのひら」/riya - 公式サイト
主要人物/声優
- 岡崎 朋也(おかざき ともや)/CV: 中村悠一
- 古河 渚(ふるかわ なぎさ)/CV:中原麻衣
- 藤林 杏(ふじばやし きょう)/CV:広橋涼
- 一ノ瀬 ことみ(いちのせ ことみ)/CV:能登麻美子
- 坂上 智代(さかがみ ともよ)/CV:桑島法子
- 伊吹 風子(いぶき ふうこ)/CV:野中藍
- 宮沢 有紀寧(みやざわ ゆきね)/CV:榎本温子
- 藤林 椋(ふじばやし りょう)/CV:神田朱未
- 春原 陽平(すのはら ようへい)/CV:阪口大助
- 岡崎 汐(おかざき うしお)/CV:こおろぎさとみ
作品の面白さ
「CLANNAD」の魅力は、感情的なストーリーテリング、美しいビジュアル、温かい音楽で包み込まれます。
特に、大人になってからアフターストーリーを視聴すると、主人公の朋也や渚に感情的に深く関わることができます。
職場での新たなスタート、結婚の申し込み、出産の不安といった、多くの感動的なエピソードがあり
見る時々によって違った物語へ感情移入してしまいます。
なぜ泣けるのか
2期が泣けるシーン満載です。
キャラクター毎によってストーリーが用意されていて、見ている人の心に突き刺さる物語がきっとあります。
例えば、兄弟の絆、仲間との絆、夢への挑戦、恋愛、家族との縺れ
などたくさんの共感できるシーンがあります。
印象的なシーン
1期と2期ひとつずつ挙げてみます。
1期は学園祭で演劇をする渚。しかし発表当日に渚が父親の過去を知ってしまい、自分は親の夢の犠牲の上で今、演劇をしているんだと思い込み自暴自棄になってしまい演劇を行える状態ではなくなってしまいます。
そんな中、渚の父親の古河秋夫(ふるかわあきお)が演劇の会場(体育館)に現れ
親が子を想う気持ちを叫びながら伝えることで渚は演劇を続けることができ、ひとつ夢を叶えることができました。
2期では智也と渚が結婚し妊娠が発覚することになります。
しかし出産により娘の汐(うしお)を産んだ古河はその後息を引き取ってしまうことになります。
妻を亡くしてから5年間、岡崎は自分を見失い、怠けた生活を送っていました。
その間、彼と娘の汐はほとんど会うことがありませんでした。
しかし、心配した早苗の説得(策略)により、岡崎と汐は一緒に旅行に行くことになります
最初はぎこちない二人の関係でしたが、岡崎と汐は旅行に出ることになります。
その旅先で祖母の史乃に出会い、父が妻を亡くしてから一人で育ててきた苦労や、やがて自分を見失い酒に溺れてしまったという父の過去を聞きます。その話を聞いた岡崎は、ダメな父親と思っていたが自分のことを大切に育ててくれたことを思い出し、父親としての生きていくことを決意し、汐への態度も変わり始めます。
まとめ
いかがでしょうか。
key作品は泣けるアニメが多くありますが、そんな中から3つ厳選してみました。
key作品は作画やストーリーの序盤は癖があり抵抗を感じてしまう人が多く見られますが、そこで見なくなるのは非常にもったいないのでぜひ見てみてくださいね!
泣きたい気分になったとき、落ち込んでしまった時などには泣きアニメを見てすっきりしましょう。