2016年8月29日
五月の連休明けから夏休みまでの本年第二クールに今年の十大ニュースのほとんどが入り、しかも今後10年にかかわることばかりという予想は当たってしまいました。
熊本地震の影響による経済低迷、
消費税10%延期とダブル選挙回避、
オバマ広島訪問、
伊勢志摩サミット、
トルコ、バングラ、ニースなどテロ震撼、
イギリスEU離脱、
舛添問題から小池新都知事へ
参院選、
トランプ候補決定、
生前退位、
リオ五輪・・・
こんな具合でした。
さあ今年最後の第三クールは今秋からクリスマスまでの次の100日です。
私の予想では、概して大変な100日の後はあっという間に終わるとみています。
政治も経済も凪状態となり、天変地異でもない限り、秋は早いと思います。
そうなれば関心は早新年、
2017年以降への戦略を練る100日となるでしょう。
オリンピックまで4年
カウントダウンの中で
日本は、わが社は、そしてわが人生はどうなるのか。
秋の夜長に戦略設計を練り上げられるかが次につながると思います。
2016年8月22日
オリンピックも閉会しました。
今回は柔道の復活が大きな話題になりましたね。
野球がオリンピックでようやく復活するくらいなのに、柔道がずっとオリンピック種目であり続けているのも世界中に柔道の愛好者がいることを示しています。
競技人口は日本よりフランスが上だそうです。
日本が地盤沈下したというより、世界が柔道に取り組んでいるのだから他の国が勝っても当然とも言えるわけです。
そこで井上康生監督がお家芸復活に取り組んだことは、世界の格闘技の技を積極的に取り入れた稽古をしたり筋肉鍛錬に力を入れたことでした。
つまり日本柔道の殻を破り新しい空気を入れたわけです。
日本のお家芸だった家電産業はいまや押される一方、シャープが外資の傘下に入ったことは象徴的です。
技術力がある日本は勝って当然という慢心もあったのかもしれません。
あるいはいまはまだ世界レベルで戦っている自動車産業だって、いつまでも勝ち続けられる保証はありません。
つねに世界の状況に目を配り新しい空気を入れていくか、老舗ののれんを守るということは古きを知りいかに新しきを融合させるかと言うことにあります。
ブランド復活は守りではなく攻めてこそ成し遂げられます。
2016年8月12日
里帰りして親の顔を見ながら読む本です。
介護殺人に至らないためにはどうしたらいいのだろうか。
究極的には、親を捨てることである。
そんなことを言い出せば、「人非人」であるという非難を覚悟しなければならない。
たしかに、介護が必要になった親を捨てるなどという行為は、相当に残虐なことであるように思える。
介護殺人に至った人々の場合も、介護を必要とする親が邪魔になったから殺したわけではない。
殺したくはないが、状況があまりに過酷で、生活が成り立たなくなり、精神的に追い込まれていったからこそ、やむを得ず親を殺し、その罪を背負うために自分も死のうとしたのである。
しかし、親を捨てていれば、介護殺人に至ることはない。親も人生の最後に殺されることはないし、それまで前科のいっさいない子どもが殺人者になることもないのだ。
たとえ、温情判決が出て、刑務所行きは免れたとしても、自分の親を手にかけたという事実は消えない。人生の最後まで、それを背負っていかなければならない。
ならば、親を捨てた方がいい。親もまた、捨てられることを覚悟すべきではないだろうか。
『もう親を捨てるしかない』 島田 裕巳 著(幻冬舎新書)
2016年8月10日
体操の男子団体総合決勝で日本が優勝し、金メダルを獲得しました。2004年アテネ五輪以来、3大会ぶり7度目のことです。
最近はマスメディアが視聴率稼ぎに事前にはしゃぎすぎ、必要以上に煽って前景気を盛り上げて、あたかも金メダルをみんなが獲って当然というムードを作ってしまいます。
「オリンピックだ、甲子園だ、決戦の8月」NHK営業部にはこんな文字が踊ります。
受信料集金を増やそうというNHKでさえ8月は「かきいれどき」ととらえています。
開会式の日に全国の新聞に全面広告を出してまでオリンピック放送を宣伝するんですから力の入れようは生半可じゃありませんわ。
だから金のはずが銅だったりすると、もうこれでは日本には帰れない、などと選手は泣きだす始末。
銅しようもない。
金、金、カネに目がくらんだか?
もう金色夜叉の世界ですね。
でもなんか違うと思うのは私だけでしょうか。
スポーツが商業主義に染められ、特に東京五輪もあるから余計に本当のスポーツの意味と違う方向に動き出しているのに、その一翼を担うマスコミからも批判的な意見が消えていることに疑問を持ちます。
2016年8月 9日
マーリンズのイチロー外野手はロッキーズ戦で7回の第4打席にフェンス直撃の三塁打を放ち、メジャー史上30人目の3000安打に到達、ついに偉業を達成しました。
2ボールから左腕ラシンのカットボールを振りぬくと、大飛球がライトへ飛んだ瞬間、観客は総立ちに、ボールはフェンスを直撃しました。
イチローは一気に三塁に到達。日本記録(115本)を抜く単独1位の116本目の三塁打でもありました。
通算3000安打は、アレックス・ロドリゲスに続いてメジャー史上30人目だそうです。
米国出身者以外での達成は史上4人目で、北中米出身者以外では初の快挙です。
イチローは42歳290日での3000安打到達は史上2番目の高齢記録です。
しかしながらアメリカでのスタートが27歳と遅く、しかも日米通算ではなく、アメリカだけでの記録ですから文句のつけようがありません。
3000安打はロベルト・クレメンテと並ぶ史上29位タイの記録。28位はアル・ケーラインの3007安打ですからこれを抜くのは時間の問題でしょう。
1位はピート・ローズの4256安打。イチローは日米通算では6月15日の敵地パドレス戦ですでにローズを上回り、現在4278安打と"世界一"の記録を誇っています。
また、イチローは現役最多の507盗塁をマークしており、3000安打&500盗塁は、史上7人目。
デビューから16シーズン目での達成はピート・ローズと並んで史上最速です。
記録づくめ。
私たち日本人の誇りと言っても過言ではありません。
日本の野球のレベルの高さを知らしめたイチロー選手はオリンピックの金メダルを上回る評価を受けても当然だと思います。
2016年8月 8日
悪質です 。
たとえば井上さんと仕事のメールを交わしタイトルに井上様と送信したとします。
すると、数時間後 「井上です 先ほどの書類添付します」とタイトルに書いた返信がきます。
これが偽物メールで添付をあけるとウィルスなのです。
でも思わず開けますよね。ご丁寧にタイトルに「RE」と返信マークまでつけてきます。
他にも
「お疲れ様です 庶務からの連絡です」
「人事から怪文書の真偽確認です」
「たいへんです。あなたの問題写真がネットに流出しています」
など仕事メールに紛れてつい開けてしまいそうなメールが毎日のように来るのです。
それにしても「井上です」の類いのメールは、本文はともかくタイトルは誰かに読まれているような気がします。
こんなことしてなんになるのでしょうか?
こんなことする人のメリットって何ですか?
ネット社会の怖さを毎日感じています。
2016年8月 8日
50年ぶりくらいでしょうか。
怪獣映画を見ました。
シン・ゴジラ
満員の観客席に夏休みの子供はいませんでした。
そしてエンドロールが消えた後、しばらく観客は立ち上がらず拍手まで起こりました。
よくできていたと思います。
単なる怪獣映画ではなく、政府の右往左往に妙なリアリティがありました。
思わず映画館からの帰り、電車が動いているか、ゴジラに踏みつぶされた町が心配になるくらいの臨場感でした。
この夏お薦めです。
2016年8月 7日
南米初開催の第31回夏季オリンピック・リオデジャネイロ大会はマラカナン競技場で開会式を行い、4年に1度のスポーツの祭典が開幕しました。
4年後の東京五輪へ弾みをつけたい日本選手団は、国外開催で史上2番目の338選手が出場し、前回ロンドン五輪の倍となる14個の金メダル獲得を目指します。
史上最多の205カ国・地域が参加し、1万1千人を超える選手が17日間の熱戦を展開、初の難民五輪選手団も編成されました。
ロシアのドーピング問題による混乱が続き、5日は市内各地で五輪開催に反対するデモがありました。
4年後の東京のことを考えると、メダルの数よりもテロなどがなく無事に終わってほしいとただそれだけを思います。
それにしても入場行進に聖火点火、選手宣誓と鳩の放鳥、ブルーインパルスの曲芸飛行くらいしかなかった52年前の開会式と比べてショーと化した開会式。
4年後どうするんだろうと、楽しみと不安が交錯します。
2016年8月 6日
いよいよリオ五輪開幕、そして明日からは甲子園です。
念のため、プロ野球はこの期間休みではありません。
テレビ地上波でプロ野球が消えて久しいと言うのは関東の話。
要は巨人人気が下火なのです。
北海道では日本ハム、九州ではソフトバンクが燃えています。
巨人人気に頼っていたセリーグとは対極に、パリーグは東北楽天ができたことで、
北海道から九州まで球団がばらけて地域のマーケティングがやりやすくなりました。
関東でさえ千葉ロッテ、埼玉西武と、東京ではないのです。
テレビと新聞で東京発全国戦略をとった巨人にふるさとがないという皮肉な結果になっています。
セリーグでも巨人一辺倒ではなく、横浜ベイスターズや広島カープの人気は最近うなぎのぼり。
けっしてプロ野球全体が落ち込んでいるわけではありません。
中でもカープ女子と言われる広島を応援するファンの熱狂ぶりは群を抜いています。
今年はトップ独走と思いきや、この夏巨人が老舗の維持にかけて反撃を始めました。
五輪開幕、甲子園開幕の裏で、天王山の首位攻防戦。
五輪に野球復活、そして金の卵がザクザク甲子園。
国民スポーツ野球も暑い夏を迎えています。
2016年8月 5日
第3次安倍再改造内閣が発足しました。
復興相に今村雅弘・元農水副大臣(69)、地方創生相に山本幸三・元経済産業副大臣(67)を充てるなど、閣僚19人中8人が初入閣となりました。
任期延長で東京五輪まで安倍政権が続くかが、憲法改正はどうなる? そして消費税引き上げは?
今後の焦点はこんな感じでしょう。
余りにも野党が力不足、今の図式では政治状況の変化は難しいでしょう。
今後予測される対立は、若者と高齢者の対立です。
なぜお年寄りの社会保障のために若者が搾取されるのか、
特に日本では高齢者ほど現役時代に高度成長のもと、終身雇用制、年功序列賃金でいい思いをしてきたはずなのに、デフレ経済で、安定雇用もままならぬ若者が負担に苦しむ必要があるか、という対立です。
年寄りはかわいそうだから、いたわられなければならない、というこれまでの図式が崩れる社会の到来です。
果たして本当に年寄りは、歳を取っているゆえに可愛そうな存在なのか?
国民の資産の8割は50歳以上が持っています。
どんな時代にも金持ちと貧乏人はいるけれど、年齢層全体で考えれば、いたわられるべきは高齢者より若者の方ではないか。
日本国内を考えると、今後最大の対立の図式はここにあると思います。
「日本若者党」の台頭に既成政党が議席を失うという選挙結果が近い将来出る可能性は高いと思います。