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辞令を胸に東へ西へ

2018年3月27日

桜の便りと時を同じくして、異動の報せがあちこちから届く。
咲いた桜もあれば、散った桜もある。
悲喜こもごもだ。
NHKという全国組織にいた頃、東京に行かれるかというたった一つのテーマに
生活のすべてを収斂させた時期があった。
九州宮崎。
九州沖縄8県から東京に行かれるアナウンサーは1人だけ。
のべ80人のうち1人という競争率だった。
言葉の関係でほとんど関東出身者のアナウンサーが、一生に一回も本社勤務がないこともありうるという狭き門なのだ。
この地で私は、東京転勤の辞令を待った。祈った。

4年目、九州に別の候補者がいて先に東京に行ってしまった。
辛抱の5年目。
この一年が自分のサラリーマン人生でいちばんつらい一年だったと思い返す。
もし東京転勤が果たせなかったら、退職するつもりだった。

結果として夢は果たされた。
辞令一枚に命を賭ける。
今思えばあんなに思い詰める必要があったのかと感じることもある。
人生いたるところ青山あり。

今若い人に会うと、不遇な人ほど可能性があると思う。
そしてこう言って差し上げたい。
不遇は楽しみが少し先に伸びただけ、後から味わう美酒のほうがことのほかおいしいものですよ。
そして勝ってからよりも勝つまであれこれ努力している頃のほうがずっと楽しいものですよ、と。