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平成最後の夏が暮れる

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今年の夏に時代の節目を感じた人も多いに違いない。

平成最後の終戦の日であった。

昭和天皇の跡を継ぎ、戦争の犠牲者の追悼の気持ちを一貫して表し続けた天皇の最後の記念式典参列だった。

来年からは原爆慰霊も終戦の日の行事も新時代に入る。

私たちが生きてきた平成の30年は後から振り返るとどんな時代になるのか。

戦後高度成長を走り抜け、ジャパンアズナンバーワンと浮かれた[坂の上の雲]が崩壊し、混沌のなかで進路を見つけられず彷徨った時代。

それは日清日露の戦争に勝利し、五大国という言葉に酔った上に、奈落に叩き落とされた過去とあまりによく似ていた。

平成の次はどんな時代になるのか。

正直、楽観論には組みせない。

世界にもまれな少子高齢の国が、これまでのように工業社会で比較優位を維持できるかは疑問だ。

外交防衛でも太平洋を巡るパワーバランスの中で、存在感を示すことができるだろうか。

特に危惧するのは、物理的な工業力や防衛力の力量以上に、国民一人一人が突き詰めて自分たちの国をどうするか考えた経験が極めて乏しいことではないか。

国なんて関係ねえ、俺たちが楽しく暮らしていければいいさ。

なまじ戦後70年余、それでやって来られてきただけに、危機感の欠如を不思議にも思わない事こそこの国の最大の問題点だと思う。

何か起これば自衛隊が守ってくれると思う人はいても、自分で守ろうという気持ちを持つ人は極めてまれだろう。

徴兵制のある国なら国防意識は自然と身につくだろう。

革命を経て自由を手にした国なら選挙権行使にしてもあるいは憲法改正にしても国民の権利意識が濃厚に備わっているはずだ。

高校生の履修で歴史を選択する人が少ないという現実。

この国、あるいは世界の中の日本を学ぶ人が減る中で、英語教育を充実させれば国際化教育、という発想で果たしてうまくゆくだろうか。

かつて日本が帝国主義の名のもと侵略戦争を企てたこと、そしてアメリカと戦争して負けたことさえ知らない若者が増えてきている現実は、単なる知識の欠如にとどまらず日本人としての存在の意味も問われていることだと思う。