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今年はトランプ大統領の周囲では北朝鮮との核交渉、経済紛争など大きな問題が続いていますが、国内に目を転じると国政選挙もなく、経済的にも大きな波もなく来ています。

話題になるのは水害や猛暑といった自然災害と大相撲、アメフト、レスリングにボクシングといったスポーツ関連の不祥事が中心で、スーパーボランティアに金足農業も含めて、一億総ワイドショー国家でした。

これで安倍さんが自民党総裁に三選となれば大きな変化もなく平成最後の年は、気が付いたら過ぎていたということになります。

しかし、表面的には静かに見えても、実は大きな変化の渦中に我々はいるのではないかと思います。

まず一人の大統領の粗暴なふるまいの裏には、もはや世界のリーダーとしては通用しないアメリカの国力の低下の焦りが感じられます。

アジアの平和と安定を支えてきたアメリカが、もう面倒は見られないと撤退した後の空白に中国やロシアが進出してきたとき、日本は戦後70年余りとは全く異なる対応を迫られます。

駐留米軍が事故や不祥事を起こすと「アメリカは出て行け!」と言う声が高くなりましたが、本当に出て行って大丈夫なのか、それでいいのか、と真剣に考える時が来ています。

また日本は輸出大国で電機と自動車は世界のトップレベルという、長らく信じて疑わなかった日本人の自信が崩れ始めていることです。

すでに電機の凋落は著しく、また電気自動車、AI搭載とクルマを巡る環境も激変し、ガソリンエンジンで優位だった日本の自動車産業は激しい開発競争にさらされています。さらにアメリカの輸入規制なども考えると前途は多難です。

もとより未曽有の少子高齢社会の到来で、人手不足や財政難など課題山積。

それなのに今年一年そういう変化への対応をこの国はしてきたのかという点で振り返ってみると、大きな進展がないということはそれだけ衰退に向かっていると考えるほうが正確ではないかと思います。

ことし年頭挨拶で最も厳しい内容の話をしたのはトヨタ自動車の社長だったともっぱら話題になりました。

さすがにトップ企業のリーダーは、現状の業績は悪くはなくても未来に対する危機感を大いに感じているのだと思います。

ニッポン危うし。

嵐が近づいている。

そんな危機意識の中で猛暑の夏が終わり、今はもう秋です。