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2019年3月のバックナンバー

人間万事塞翁が馬

2019年3月25日

平成最後の大相撲春場所は横綱白鵬の全勝優勝で幕を閉じたが、千秋楽結びの一番の横綱鶴竜との熱戦で白鵬が右腕上腕部を痛めたことが、今後に影響を与えないか心配される。
思わぬケガで短命横綱に終わった稀勢の里の記憶が新しい。
また今場所は大関栃ノ心の関脇への陥落も決まったが、怪力で横綱も近いと思われた努力の人が、わずか5場所で大関の座を去ることになったのも相次ぐケガが原因だ。
今場所なんと序二段まで落ちた元大関照の富士もケガに泣いた力士だ。
今に始まったことではないにせよ有望力士がケガに泣くケースはあまりに多い。
そうした中でかつて稀勢の里と同じ時期に大関になったもののケガに泣き、大関陥落し平幕に落ちてしまった琴奨菊が今場所は元気に二桁の星を上げた。
ライバル稀勢の里が横綱になったのとは対照的に平幕に落ちた時には悲劇に見えたが、稀勢の里が早々に引退した今、元気に相撲を取り続ける姿を見ると人生はわからないものだ。まさに人間万事塞翁が馬である。
栃ノ心よ、照ノ富士よ。そしてこの春の人事異動で左遷と嘆いている人よ。ケガのような不運は誰にも付きまとうが、腐らず焦らず頑張っていればいつかまた違う人生が切り拓けるものだ。今場所元気いっぱいでひょうひょうと相撲を取っていた琴奨菊は、なにか吹っ切れたような表情だった。

 

社会の要請

2019年3月25日

「どうしてコンビニの名前がセブンイレブンなの?」と尋ねると今の子供はよくわからないはずだ。
コンビニが生まれたころ朝7時から夜11時まで営業する店は画期的だった。
当時のテレビコマーシャルの「開いててよかった」というフレーズにみな納得したものだ。
その後24時間営業が当たり前になる。
しかし24時間コンビニがない時代に国民が求めたという論理は少し違うのではないか。
店側が24時間サービスを先に提案しなければ国民はそんなもの知らなかったはずだ。
時代は移り、人手不足で24時間営業が行き詰まりつつある。
FCオーナーからの時短要請に「24時間営業は社会の求めだから」と本部は反論したという。
そのセブン-イレブン・ジャパンがコンビニの24時間営業の見直しに向けた実験を始めると明らかにした。
全国の直営店から10店舗を選び、3月中旬から順次、営業時間を午前7時から午後11時までに短縮するという。
社会の要請と言うならば人手不足への対応もまた社会の要請である。

 

「山の手」から「川の手」へ

2019年3月22日

前回の五輪で東京は渋谷や新宿などを中心に山の手地区の人気が高まった。

それに対して今回は隅田川沿いの川の手が注目されると、私は主張してきた。

浅草、両国、秋葉原、そして豊洲に晴海とすべて隅田川沿いに位置している。

ことしの「地価」が公表され、外国人観光客が増加し店舗やホテルの需要が高まっている東京・浅草では、35%近い上昇となった。

東京23区では6年連続ですべての区で地価が上昇し、特に荒川区や台東区など都心の北側の区を中心に、都心へのアクセスの向上や、再開発による生活環境の改善などの影響で上昇率が高くなった。

東京では、外国人観光客が増加して店舗やホテルの需要が高い浅草地区のある「台東区」で特に高い上昇率となるなど、都心の北東側の区で上昇率が高くなっている。

最も上昇率が高かったのは台東区浅草1丁目で、去年より34.7%上がった。

外国人旅行者の増加で、新たなビジネスが生まれて地価が上がるという循環に入ってきている。

東京・浅草では、外国人観光客が利用するホテルや着物レンタル店などの開業が相次いでいる。

インバウンド需要が土地価格に関わるという現象は今後も続くとみる。

 

SNS情報でマスコミがニュースを作る時代

2019年3月18日

タレントの堀ちえみさん(52)が、自身のブログで口腔(こうくう)がんで治療中であることを公表し、手術を受けた。
嵐の活動休止も小林麻央さんの闘病もニュースソースはSNSで、その後NHKも含めたマスメディアのニュースになっている。
またネットへの動画投稿映像をニュースやワイドショーの素材にすることなどもはや日常茶飯事だ。ドライブレコーダーの映像であおり運転の様子を知ったり、航空機内トラブルをスマホ映像で見ることなど私たちは慣れっこになっている。
以前はテレビに出す映像はプロのカメラマンが撮影したものでなければ、構図も画質も認められないというような厳しい条件があったが、いまや機器の発達もあり素人のコメントや画像がマスメディアに登場して誰も違和感を感じない。
しかしそれが違法に撮影されたものであったり、故意に撮影されたフェイク映像であったりすれば、安直にそれを拡散させたマスメディアに責任はないのだろうか。
ジャーナリストとしての訓練を受けたものが事実のウラをとり、初めてメディアに載せるという常識が損なわれてゆく危険性を感じる。
権力者やコマーシャリズム、あるいは詐欺グループなどが介入する危険性を我々は真剣に考えねばならない。また海外からの煽動も怖い。
さらに若手のマスコミ人がネット検索することを「取材」と勘違いし、現場に行かなくなることも心配する。
ネットで集められる情報は誰でも集められるものでオリジナリティはない。
自分しか知らない事実を集めることを怠れば、ジャーナリズムの自滅につながることを自覚しなければならない。

 

スポーツの国際化

2019年3月11日

2024年パリ五輪組織委員会は追加種目の候補を発表し、20年東京五輪で3大会ぶりに復活する野球・ソフトボールや沖縄発祥の空手が落選した。

東京大会で初採用となるスケートボード、スポーツクライミング、サーフィンは候補に入り、昨年の夏季ユース五輪で初めて実施されたブレークダンスも選ばれた。

地元開催でメダル候補の野球や空手が、次は認められないということは今に始まったわけではない。

ただ前回東京大会で追加種目になった柔道はその後国際的な普及により常設種目になって今日に至る。

オランダのヘーシンクに日本の神永が負けただけで「講道館は死んだ」と批判されるような国内だけのスポーツはその後一大転換した。

今五輪では種目数も増え、男女でメダルを獲得する選手は30か国前後とまさに世界的なスポーツへと発展した。

野球や空手もそうなるように努める責任が日本にはある。大谷選手などの活躍に世界の若者が憧れるような時代の到来を望みたい。


 

ものおもうかぐや姫

2019年3月 4日

大塚家具は家電量販店最大手のヤマダ電機との業務提携を発表した。

日中の企業連合や米投資ファンドなどを引受先とする第三者割当増資も行い、計38億円の資金を調達して財務基盤を強化するという。

大塚家具は親子の確執が注目されそのことが経営不振と関係があると世間的には思われがちだが、家具業界をとりまく環境の変化にも注目する必要がある。

大塚家具の業績と反比例するようにニトリやイケアが業容を拡大したことは、これまでの重家具から軽量雑貨感覚の家具への需要の変化があるはずだ。

タンスやベッドといったメインの家具よりもファッション性のある軽家具を雑貨的に買う層が顧客の中心になってくると、ネット販売も含めた多くのチャンネルとの競合が厳しくなってくる。

大塚家具の得意技は熟練社員が会員制の来店客に密着し、好みを聞きだして関連商品もセールスすることで顧客単価を上げることだった。

しかしネットで下見を十分に済ませ、他店との価格比較もし尽くしてくる現代顧客に従来手法が通用しなくなっていたのではないだろうか。

家電にしても家具にしても最大の顧客は住宅取得者だ。ヤマダ電機はすでに住宅メーカーとも組んで販促に力を入れている。

住宅、家電、家具という三点セット営業で起死回生成るか、新しい挑戦が始まった。

 

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