「西村晃のマーケティングの達人 大繁盛の法則」企業経営・売上アップのヒントを提供

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2019年8月のバックナンバー

★優秀な経営者は総じて観察力が鋭い

2019年8月23日

私が師と仰ぐ、日本マクドナルド創業者、藤田 田さんは、銀座通りが見通せるビルに自室をもっていました。
毎日そこから銀座ウォッチングをするのが彼の日課でした。
「西村さん、銀座通りを歩く人のスピードを見て景気判断しているんですよ。不景気になるほど、みな目的地にまい進するからスピードが速くなりがちです。ゆっくりになってくると景気は良くなりはじめるもんです」
藤田さんは、ここからマクドナルド1号店の立地を4丁目の三越前に決める。
「ここから見てあそこが一番人がたまっていたんです。1号店はあそこや、前から決めていました」
 
一葉落ちて天下の秋を知る。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる。
 
何気ない日々の中で、かすかな変化を嗅ぎ取る力。
これこそ経営者に求められています。
 
ただ漫然とではなく、注意深く見る。
これこそ観察力です。
 

 

★優秀な経営者は考える足である

2019年8月22日

黒塗りの車で送り迎え。
自分の足で歩くのはゴルフ場だけ。
そんな経営者もいることはいます。
うらやましいです。
でも、正直言ってそんな社長でいられるなら苦労はありません。
盛者必衰の理、それが長続きするかはわかりません。

経営者の資質はアンテナです。
時代の変化を俊敏にかぎ取り、機を見るに敏の決断で会社の舵をとる。
こう考えるのが普通ではないでしょうか。
その点、朝の散歩やジョギングに始まり、極力電車に乗って車窓から中づり広告、そして満員電車に乗る人々の観察をするような経営者は常にアンテナ感度を磨くという方が普通ではないでしょうか。

新聞やテレビ、ラジオにネットといったメディアからの情報収集は当然です。
でも、それらの情報なら他の人でも集めることは可能です。
しかし、街を歩きながら見つけ考えたことは、その人のオリジナル情報ですし、さらに言えば、ヒトの口から出た言葉は、その人しか手に入れることができないものです。

五感のアンテナを張り巡らす。
それはやはり自分の足で街を歩くことが基本です。

優秀な経営者は足で考える。
考える葦ならぬ足で考えるのです。
 

 

 

★「のんびり行こうぜ俺たちは」への発想転換

2019年8月21日

わたしは鉄道マニアで20年かけて旧国鉄全線を完乗しています。

そんな人間でも今の鉄道には魅力を感じません。

新幹線中心のダイヤ編成は面白くないからです。

だいたい少しでも長く列車に乗っていたいという人間にとって、目的地に早くついてしまう電車ほどつまらなく料金が高いのはおかしいと思うものです。

その「へ理屈」から考えると、クルーズ船の旅行にしても、豪華列車の旅にしても、高い金を払ってゆっくり旅を楽しむというのは理解ができるのです。

遊園地の乗り物は出発点と終着点が同じというのが原則です。つまり目的地に向かうわけではありません。

乗り物とはどこかへ行くのが目的と考えるから、早く着くものほど高い料金という理屈が生まれます。

長い時間乗っていることが楽しいという発想の料金体系を提案すればいいのです。

高齢者向け豪華旅行は、この考えが具現化したものです。

今私は、あえて高速道路ではなく、海辺や山道を走るドライブ旅行を実践しています。

高速道路では味わえない土地の魅力に触れられます。

時々あぜ道に車を停めて、田んぼの写真を取り、野仏に手を合わせます。

そんな旅行が一番贅沢だと思います。

ここに次のビジネス成功のヒントがあります。

 

 

★今日からは 興 で売れ

2019年8月20日

売れないのではなく、お客さんが欲しいものを売っていないだけ、だと思いませんか?
例えばクルマ。
移動の道具としてのクルマは実はいまやあまり魅力的ではありません。
軽で十分というわけです。
クルマで何をするのか、クルマを利用すればどんな楽しいことが待っているのか。
そこにあえてクルマを買い替える動機があると思います。
走りのいいクルマ、といった機械の性能で車を買う時代ではありません。

時計はどうでしょう?
正確に時を刻む。
それってできて当たり前ですね。
いまどき一日5分遅れるかどうかで買う買わないを論じることはありません。
時計という機械の「機能」に問題があれば、問題外です。

そのうえで新しく時計を買うのは、アクセサリーとして、宝飾品として、あるいはデザイン性で買うのです。

昨日までは機能で売れたのです。今日からは興で売れ。

これこそ生き残りの原点です。
 
 

 

★優秀な経営者に寝坊な人はいない

2019年8月19日

おそらく数千人という規模で経営者の取材をしてきました。
私の独断と偏見で言わせてもらえば、寝坊な経営者で成功している人はいなかったと思います。
もちろん仕事自体が深夜という場合は、昼と夜が逆転しているという人はいるかもしれません。
そういう人は例外として、概して優秀な経営者程、早起きだと思います。

商売の基本は、雨が降ったら傘を売れということです。
世の中のニーズに俊敏に対応するということです。
だとすれば、いち早く雨に気が付かなければなりません。
他人より先に雨に気づき、傘を並べるというビジネスの原点を考えれば、他の人より遅く起きたのでは、何歩も出足から後れをとることになります。

これは物理的に早く起きるというだけにとどまりません。
何事においても一歩先を見据えて動く俊敏さが成功のカギということです。
どんな挑戦にも失敗が伴います。
その時にいち早く修正する余裕を作っておくことが大切です。

時間的余裕が判断の余裕を生み、対応策を生み出します。

つまるところ成功するかしないかは、そんな何でもない日頃の処し方によるのではないでしょうか。
 

 

社会の「風」を読む経営が生き残る

2019年8月19日

かつてマスコミでニュース制作の現場にいた私がテレビや新聞に接し「本当にこれニュースなの?」と疑うことがしばしばある。
例えば数十万人の県と3千万人が住む首都圏でもローカルニュースの時間枠は基本的には同じだから、大都市では取り上げられないニュースが地方では「ネタが薄い」という理由で取り上げられる。大都市圏では交通死亡事故はよほどの大事故でもないとニュースにならないが地方で死亡事故が起きれば朝から晩までそのニュースが繰り返し報じられる。人の命の重さは同じはずなのに、メディアの都合でニュースになったりならなかったりする。最近は高齢者の事故が大きく報じられるが、死傷者が出ない事故など以前はボツだったのに最近は視聴者提供の動画映像までつかって店に突っ込んだ車の映像が何度も繰り返される。それだけ視聴者の関心が高く、言い換えれば視聴率が稼げるニュースだということだろう。
昔からあったはずの高齢ドライバー事故が社会的関心を集める事情に、意図的にこうした事故をニュース化している面もあると思うし、私が今現場の責任者でもそうしているだろうと自戒する。
高齢者自体が増えているのだから、事故を起こしたドライバーが高齢者だとしてもそれ自体は統計上不思議ではない。まさにニュースが世相を作り、世相がニュースになる。
「そうした世相を反映してか、当社が販売している急発進防止装置『ペダルの見張り番』に予約注文が殺到し、それにお応えすべく商品確保に努めています」
こう話すのは、オートバックスセブンの佐々木勝常務執行役員だ。
「ペダルの見張り番」はアクセルとブレーキのペダルを間違えた際に車両側の車速・ブレーキ信号を検知しアクセルペダルを踏みこんだ量を電気的に制御して誤発進を防ぐ。さらにアクセルとブレーキのペダルが同時に踏まれた場合はブレーキが優先されるしくみだ。東京都などがこうした商品の購入に補助を検討していることも伝えられている。
「最近の新車には安全装置がついているものも出始めていますが、『ペダルの見張り番』はそうした装置がついていない車でも後付できるのが特徴です。軽自動車からミニバンまで国産車100車種以上に対応しています。運転免許を持っている方はおよそ8000万人、そのおよそ1割の800万人が当社会員として登録いただいていますが、その三分の一はすでに60歳を超えています」(佐々木さん)
若い世代のクルマ離れとともに、実際に運転している人、またカー用品・アクセサリーなどを買い求める人のシニア層の割合は高まっているという。
「この商品は当社の専売商品で、取り付け料込み税別で4万円を切るというお手ごろ感もあってご注文が殺到しています。それだけ社会的なニーズがあったと理解しています。会員の方がご購入・取り付けされた場合は交通傷害保険も1年付与しています。ただ運転状況は千差万別ですから、装置を付けても安全運転は忘れないでいただきたいと思います」(佐々木さん)
「社会的ニーズ」はどこに転がっているかわからない。そのチャンスを確実につかむセンスが経営者には求められる。
もちろん「風」は逆に吹くこともある。
順風満帆だったコンビニ大手がここにきて、24時間営業の是非や、スマホ決済システムの不具合など混乱やトラブルが相次いでいる。ひとたびそういうことが起きるとマスコミはその流れに沿った次のニュースを鵜の目鷹の目で探し出し、また大きく報じる。
フェイクニュースとは言えないまでも「風」をつくろうとする意図は感じられる。
経営者は大局観から風の流れを読む必要がある。
 
 
 
 
 

 

半世紀の変化

2019年8月 5日

一年後のオリンピックに向けて東京都内も交通規制の実験が始まった。
 
思えば55年前の前回五輪の時にはまだモータリゼーションは始まっていなかったから、道路の渋滞対策はほとんどとられなかった。
できたばかりの首都高速道路は資料映像で見る限りガラガラだった。
日本の人口は当時は1億人前後。高度成長の前期でまだ東京一極集中というほどではなかった。
 
さてそれから半世紀。
その後1億2600万人にまで増えた人口が減り始めた。
とはいえまだ前回五輪当時よりは人口規模は大きい。
 
東京首都圏には3000万人が住み、一極集中が進行している。
考えてみれば半世紀という時間はやはり大きな変化をもたらすものだ。
 
総務省が発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、今年1月1日時点の国内の日本人は1億2477万6364人で、前年から過去最大の43万3239人減少した。マイナスは10年連続だ。昨年1年間の出生数が最少だったのが大きく影響した。
 
都道府県別で伸びたのは東京圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)と沖縄のみ。外国人は16万9543人増の266万7199人だった。

人口が減る中、居住地が東京圏に偏る構図で、少子化対策と一極集中の是正が求められる。
 
名古屋圏(岐阜、愛知、三重)と関西圏(京都、大阪、兵庫、奈良)の落ち込みが大きかったのが今回調査の特徴だった。
 
全国に新幹線と高速道路が張り巡らされ、国土の均衡ある発展がお題目だったが、それとは裏腹な状況が進んでいる。

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