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世界史の転換点としての令和

2020年2月10日

世界史の三大発明といえば火薬に羅針盤、そして活版印刷である。
これらの出現で人類の歴史は大きく塗り替えられた。火薬を握った国が軍事力で領土拡張に乗り出し、羅針盤により遠洋航海が可能になったことは新大陸の発見や遠隔地貿易、そして植民地獲得という帝国の出現を後押しした。
また活版印刷の普及で情報流通革命が促進され、市民社会が実現した。
ここまで述べてふと思い当たるのは、いままさにこの三大発明にも匹敵する次のイノベーションの波に世界はほんろうされているのではないかということである。

現代において火薬にあたるものは核兵器だ。
皮肉な言い方をすれば途上国が大国に征服されない最大の抑止力は核を持つことだ。核保有を宣言した国で侵略された国はない。北朝鮮がもし核を持っていなければ、アメリカと対等に話し合うことなどできず、ならず者国家などとののしられ軍事的に葬り去られていたはずだ。イランがアメリカの攻撃を受けて核保有に傾くのも同じ理屈だろう。
羅針盤にあたるのが、AIではなかろうか。自動あるいは無人で車が走行する、ロボットが人間に代わって作業を行うというときその頭脳としての人工知能の役割が期待される。そして活版印刷による情報革命に匹敵するのがインターネットだろう。まさに紙の印刷を電子データに置き換え大量の情報を高速で送ることにより社会を変えつつある。
火薬、羅針盤、活版印刷は多少の時間差があって世界に普及したが、今日核とAIとインターネットはほぼ同時並行で国と社会に変化を迫っている。
期待とともに、人間が発明したものに人間が押しつぶされるかもしれないという脅威の中に今私たちは存在している。
平成の30年で起きたことは令和では10年で起こる。
世界史の転換点としての令和という立ち位置を私たちは認識しなければならない。