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★地獄の一丁目

2020年5月18日

数か月にわたり百貨店や駅ビルなど大型商業施設の多くが店を閉じたままなどということはかつてない事態だ。
震災や台風でも被害を受けていない場所はあったし、戦争だって復興需要がついてくるものだ。
そういう意味で明治維新以来最悪の経済環境に今私たちはいる。
 
基本的に平常営業をしてきた食料品販売は別として、衣料品の落ち込みは特に厳しい。
例えば百貨店の売り上げの7割前後は衣料品と周辺雑貨が占めると言われている。
ここが全く売れていないのだから、企業は存続の危機となる。
 
販売チャンネルの閉鎖もさることながら、自粛で花見から旅行、会食、結婚式など新しい洋服を購入する動機が絶たれたのだから消費マインドが極端に落ち込んだ。
 
老舗大手アパレルメーカー、東証一部上場のレナウンが倒産した。
これはまだ危機の表面化の一丁目の風景にすぎない。
 
外食産業、ホテル、観光業など今後破綻が表面化することは間違いない。
先行き不安で大型消費の意欲が減退し、住宅もクルマも売れていない。
 
また在宅勤務の普及でオフィスビル需要にも急ブレーキがかかっている。
 
非常事態である。
コロナウイルス感染も怖いが、倒産失業の次の猛威にどう対処するか。
 
まだ危機は始まったばかりだ。