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★オンライン入社の若者

2020年6月26日

コロナ禍でやむを得ずオンラインで入社式を行い、その後自宅でテレワーク研修、そして実務に入ったという新入社員も少なからずいるという。
いやはや大変な社会の門出だ。
おそらく、今後も毎日すし詰めの満員電車で通勤、深夜まで残業、夜は居酒屋で会社の上司の悪口を言って憂さを晴らす、といったこととは無縁で会社人生を送るのかもしれない。
まあそれはそれでわずらわしさもないというメリットもあるだろう。
ただふと気になるのは、中高年になって初めてテレワークに直面するのと違い、社会人の最初からテレワークを中心に会社人生をスタートした人がこれまでの日本人と同じように会社への忠誠意識や愛社精神を持つだろうかということである。
仲間ともせいぜいオンライン飲み会では同期としての連帯感を育めるだろうか、成功や失敗に直面した時先輩からの一言も直接ではなくネットを通してでは心への響き方も違うような気がする。
これまでのサラリーマンなら大部屋で次第に係長、課長と出世して目の前に部下がいることがモチベーションにもつながったはずだ。
テレワークは時間も自由だし、副業なども可能だろう。会社もそれを認めだしている。そういうこれまで日本人が経験したことがない職場環境で入社以来過ごしていけば、会社への帰属意識など生れるはずがないと思うのは私だけだろうか。
それでもいいではないかという意見もあるはずだ。
大切なのは自分であり、会社ではない。結果として多くの会社を渡りあるいてゆくことでスキルアップすることもできる。実力より上司のへのゴマすりで出世するような人を会社だって雇い続けたくはないのだ、というのも正論だ。
好むと好まざるとにかかわらずコロナ禍で始まろうとしている社会の変化は、日本人と企業との関係を劇的に変える可能性を秘めている。