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★災いをいつ吹き飛ばせるか?

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コロナの犠牲の一つに、ビルや商業施設のトイレに設置されていた「ジェットタオル」がある。
手を洗った後、機械の中に手を通すと勢いよく空気が噴き出て、瞬く間に水滴を弾き飛ばしてしまうというあの機械だ。ウィルスを拡散させる危険があるということで、現在ほとんどの場所で使用中止の貼り紙が出ている。
以前は手拭きの紙やロールタオルを設置していたところも経済性などの理由からこのジェットタオルへと置き換わっていった。それが、コロナで一気に吹き飛ばされてしまった。
実はこの機械、以前にも稼働を停止したことがあった。東日本大震災に伴う原発事故で電力不足が懸念されたとき、あたかも節電のシンボルのように真っ先に止められた。たしかあの時も復活までに1年以上かかったように記憶する。
さて今回、ジェットタオルは復活するか?
私の予想では多分このままお蔵入りではないかという気がしている。
そもそもジェットタオルがウィルスを拡散させるという因果関係は証明できないと思われるからだ。ということは、もともと関係ないものだから、かえって復活のタイミングをつかむのがやっかいだと思う。
仮に手にウィルスが付着していたとしても、それを洗い落とした後の水滴をジェットタオルで吹き飛ばしても悪影響があるとは思いにくい。
それではなぜジェットタオルが悪者扱いされるのか?
おそらく見た目の拡散、吹き飛ばしのイメージが、飛沫感染を連想させているからではないか。
この「連想させる」ことが曲者なのだ。電力不足の時も、ジェットタオルによる節電などほとんど微々たるものなのに、あの勢いのよいモーター音が電力浪費を連想させたことがこの機械を停止させることにつながったのではないだろうか。
実際の効果よりも、イメージの方が先行してしまう。
メーカーが機械に手を差し入れると殺菌効果がある、などと言い出せば世論の風向きはまた変わるかもしれない。
何やらレジ袋を有料化すれば、海洋生物がすべて助かるかもしれないというキャンペーンにも通じるものを感じる。