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四季を通じて魅力を発信する観光都市京都は,街全体がマーケティングセンスにあふれている。春は花、秋は紅葉と何度訪れても飽きない魅力を京都は提案し続けてきた。
その京都の夏の魅力は祇園祭や大文字焼きといったイベントだろう。
しかし今年は祇園祭のハイライト山鉾巡行が中止となり、また8月の大文字焼も、山に「大」の字状に火をつけることは中止され、大の字の隅の5か所と三つの線が交わる中心点の、合わせて6か所だけ火をつけることになったという。
観光イベントとしてはやめても盆送りという本来の意味の行事は続けるわけだ。この規模縮小を受けて関係者が地元テレビのインタビューで「お客さんがこんな大文字焼ならつまらないと思われるようなイベントにします」という迷コメントで複雑な心境を語っていた。
2019年の京都観光総合調査によると京都市を訪れた観光客数は5352万人。
このうち外国人が886万人、日本人は4466万人だった。
また宿泊客数は1317万人で外国人はこのうち3割の380万人に達していた。
いま外国人客の大半と日本人客の多くが失われ、観光都市京都は宿泊施設や飲食業の休業や廃業が相次いで頭を抱えている。
 
6月末に京都を歩いたが、この時期例年は多い修学旅行生を全くと言っていいほど見なかった。南禅寺、哲学の道、銀閣寺、仁和寺などを回ったが、どこもガラガラ。雨が降った日の二条城に至っては観光客は私一人で貸し切り状態だった。
 
今は行政が資金援助で支えるしか方法がない。
そしてコロナが収束する以外に京都を救う道はない。
一企業や個人では、どうあがいても生き残りは難しい。
人知を超えたレベルの苦境で、この状態が長引けば京都をはじめ観光都市は間違いなく死滅する。
 
今この国は明治維新以来の大きな危機に直面している。