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秋田・山形を豪雨が襲っている。
一週間前この地を訪れたときは夏の太陽が照り付けていたのに、自然の怖さを思い知らされる。
美林で知られる秋田の材木は遠く海を介して上方や江戸へと運ばれた。
荘内の米は最上川で酒田に運ばれ、北前船に積まれた。
北海道の鰊も然りである。
日本海沿岸は物流の大動脈であった。
鰊は金肥と呼ばれた。
それまで木綿のための肥料には大阪湾で採れていた小鰯が用いられていたのだが、干した鰊が良いということになり、大坂の商業的な影響が日本海を経由してクナシリや択捉にまでおよぶようになった。
肥料として鰊が獲られ、煮られ、干されて北前船で大坂に運ばれてゆく。
海を制するもの日本を制す。
酒田の本間家などはその代表的な豪商であった。
 
航海の言葉が暮らしの中に自然と入ってきたのも北前船のころからだ。
港の船が天候で一度沖に出て帰ってくることを出戻りと言ったが、ここから転じて、いったん嫁いだ娘がかえってくることを「出戻り」と言うようになる。
また船尾を艫(とも)というが、まっすぐ吹いてくる風のことを「真艫」と言うことから正しいまっすぐな行いを「まとも」と言った。
酒は灘などの上方の酒が樽廻船で江戸へと下って行った。上り下りの言い方が現在とは逆であることに注意したい。
江戸の酒は当初水が悪く、醸造技術も未熟とされた。江戸では下りの酒(上方から江戸へ) が喜ばれた。「くだらない酒」はまずいとされた。そこからつまらぬコトやモノのことを「下らない」と言うようになった。
いかに我々の生活が航海と関わってきたかがわかる。
航海の敵は嵐であることは言うまでもない。
7月に台風の発生はどうやらなさそうだが、近年は梅雨の大雨にしても台風にしても大きな被害をもたらす規模になりがちだ。
これ以上大きな被害を出さないように祈るばかりである。