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以前アメリカアトランタにあるコカ・コーラ社の本社を訪ねたことがある。
「日本コカ・コーラではジョージアブランドのコーヒーを自販機などで販売しているが、アメリカで販売していないのはなぜか?」
この私の質問に、太平洋地区総責任者は
「そもそもコーヒーは温かい飲み物で、冷やして飲む気がしない」と顔をしかめて如何にもまずそうに答えた。
確かに昔はアメリカではアイスティーはあったがアイスコーヒーは日常的な飲料ではなかった。
しかしその後、シアトル系のコーヒーチェーンがアメリカ国内でもアイスコーヒーをヒットさせていまではごく普通にアメリカ人は飲んでいる。
つまり単なる「飲まず嫌い」だったのかもしれない。
本来は温かくして食べるものを冷やして食べる、あるいは逆も試みる。
これは日本人の得意技かもしれない。
 
豆腐もその一つだろう。
湯豆腐や鍋もおいしいが冷やっこにして食べるとまた違う味わいがある。
これが豆腐の醍醐味だ。
ちょうど飲料の自販機外気温によって「温」と「冷」が切り替わるように(これも日本の独断場のワザだ!)、豆腐も夏の冷ややっこから冬の湯豆腐へと切り替わりいつも変わらず食卓を占める。
豆腐はそれ自体味が濃い食べ物ではない。他のおかずの妨げにならない味である。木綿もあれば絹ごしもあり、また手作り豆腐にはモノによりしっかりとした歯ごたえを感じさせてくれるものもある。
個性がないようで実は大ありなのが、豆腐である。
 
旅館に泊まった翌朝、手作りの湯豆腐が出ると、ああ日本旅館の朝ごはんは素晴らしいと至福を感じるものである。
猛暑に氷を浮かせ、ネギやミョウガ、ショウガなどでよく食べた冷奴だったが、そろそろ秋の食べ方が恋しくなってくる。けんちん汁やキノコ汁でもしっかりと存在感を示してくれるはずだ。
自動販売機の「冷」が「温」に変わるように。