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★回復はいまだ・・・

2020年11月30日

7~9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の速報値は前期比5、0%、年率換算で21、4%増えた。戦後最悪の落ち込み(年率28、8%)となった前期からの反動で1年ぶりの大幅なプラス成長になったが、コロナ後の落ち込み分のうち半分を回復した水準で回復のペースも欧米に比べて見劣りしている。プラス幅は比較可能な1980年以降で最大。緊急事態宣言が解除され経済活動が再開されたことなどから、GDPの半分以上を占める個人消費が4、7%増、輸出も7、0%増と持ち直した一方、経済の先行きへの懸念から企業の設備投資は3、4%減った。内閣府によると、コロナ後のGDPの落ち込みに対する7~9月期の回復割合は日本が52%で、アメリカ(65%)、フランス(78%)、イタリア(74%)など欧米主要国を軒並み下回った。加えて、7~9月期の日本のGDP実額は507兆円で、コロナ前のピークに当たる1年前の539兆円に及ばなかった。
コロナ前の昨年秋ごろから2020年オリンピック景気が一巡し消費税増税の影響で景気は下降局面だった。何より以前から指摘しているように戦後のベビーブーム世代が10年前は「GS世代」つまり「黄金の60代」だったが、向こう5年で後期高齢者入りすることになり、この国の消費人口が激減することはわかっていた。これまで富裕層で大型旅行にも積極的だったこの人たちがまったく出歩かなくなったのだから、年間4000万人を期待していた外国人観光客の消滅とともに景気に大きな足かせとなるのは想像に難くない。
日本経済は全治5年、しかも5年後コロナ前に戻るのではなくせいぜい「50%経済」が出現するだけという私の当社からの見立ては間違って