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 「火の車」とは仏教用語の「火車(かしゃ)」を訓読みしたもので、その名の通り火が燃え盛った車のことだ。生前に悪行を積んできた者を地獄へ運ぶための乗り物で、燃え盛る火の中で悪人は地獄に着くまでひどく苦しめられる。その悪人のさまを苦しい経済状況の困難さに重ねたことが由来となり使われるようになった言葉が「火の車」である。
政府は2021年度予算案を決定した。新型コロナウイルスの克服に向けた対策費が膨らみ、一般会計総額は20年度当初予算に比べ3.8%増の106兆6097億円となった。当初予算段階では9年連続で過去最大を更新。社会保障費や防衛費も増加し、歳出拡大と税収減で歳入の4割を借金に依存する構図となった。まさしく「火の車」だ。
税収は前年度より9.5%減の57兆4480億円にとどまる。新規国債の発行額は33.9%増の43兆5970億円に達し、14年度以来7年ぶりに40兆円を超えた。  新規国債のうち、赤字国債は46.4%増の37兆2560億円。歳入に占める借金の割合を示す国債依存度は40.9%(20年度当初31.7%)に上る。21年度末の国債発行残高は990兆3066億円と1000兆円の大台が目前に迫る。今後も経済が失速を続け、また人口減の傾向も変わらないとなれば、日本の財政はコロナ危機により絶望の淵に追い詰められたと言っても過言ではない。多少消費税を上げる程度ではこの財政危機を解決することはもはや困難だろう。
100年に一度の国難と言う以上、政府は大手術に乗り出すことを考えざるを得ない。その一つの方策として考えられるのが戦後すぐにおこなった預金封鎖だ。新札切り替えのタイミングを狙い金融機関に預けてある預金を下ろせないようにしたうえで富裕層に最大9割もの税金をかけた。旧札は使えないから新札に換えざるを得ず、金融機関に集まってきたタンス預金を一網打尽にした。あるいは国債などを徳政令により証文価値ゼロにしてしまえば、その瞬間に政府の借金は消える。
そんな乱暴なことするはずないですって?
NTT民営化により電電公社時代の電話債権がどうなったかご記憶ではありませんか?良くも悪くも戦後日本の政府はおとなしく民に優しかったと思う。しかし権力とは本質的にどれほど強大な力を持っているものなのか、私たちは知らないままに今日まで生きてきたような気がする。ひとたび牙をむくと何でもありということは戦前戦中の歴史を見ればわかることだ。政府が100年に一度、と言い出したことが何より恐ろしいことだと思う。火の車で本当に苦しむのは国民なのだから。