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今週のズバリ

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リスクの経済学

2017年9月 4日

大曲の花火にひょっとしたら行かれないかと、検討していました。

私は都合で断念しましたが、前日会場の雄物川河川敷が水に浸かりながらも決行できて、まずはめでたしでした。

40年ぶりに隅田川の花火大会には行きましたが、激しい雨でこれでは無理と帰ってきたら、実施したそうですね。

現場はとても楽しめるようなコンディションではなかったですけど。

多摩川花火大会は雷雨で中止、逃げ惑う見物客の中には怪我人も出ました。

屋外の行事にはリスクが伴います。

もし雄物川の洪水が1日遅れていたら、と思うと危機一髪だったと思います。

年に一回だけの行事、

花火師のスケジュールや宿の予約、旅行会社のパック、 屋台の仕込みなどを考えると、順延はなくやるかやらないかの二者択一を迫られます 。

台風や落雷のシーズンでもあり、関係者にしてみればまさに神頼みだと思います。

とくに今年のような天候不順の年はさぞや神経をすり減らしたことでしょう。

お天気に左右されこの夏の観光産業は大打撃、秋に発表される景気指標は落ち込んでいると予想されます。

これだけ不順な天気が続くと、もはや不順という言葉では片づけられません。

リスクを計算に入れるビジネス発想を、今一度練り直す必要がありそうです。

 

無法者は、いつもいる

2017年8月28日

「イスラム国」のテロ、北朝鮮のミサイル。
なんとわけのわからんことをするんだ、と世界は思います。
ただ、歴史をひもとけば、
勢力拡大期のローマ帝国、ゲルマン民族大移動、モンゴルの拡大、秀吉の朝鮮出兵、インカ帝国やインドなどへ攻め込む植民地政策、ナポレオンにヒットラーに旧日本軍・・・

被征服側から見れば、侵略側はいつも無法者なのです。
人類の歴史は無法者の理不尽な侵略の歴史、と言っても過言ではありません。

無法者と対峙するには、周囲が団結するしかありません。
裏から無法者に通じて武器などを援助する国や勢力があると、解決は長引きます。

無法者を孤立させ自滅させる、内部崩壊を待つ。
妙案は他にはないと思います。

ミサイルや核の技術、石油や食料、資金などをひそかに渡すような国や勢力がないように監視する。
戦えば大きな犠牲が出る以上、兵糧攻めにするというのは兵法の常道でしょう。


 

盆休みが終わり

2017年8月21日

盆休みが終わり、今週から平常の暮らしに戻るという方も多いと思います。
梅雨明け前の晴天とうって変わり、夏に入ってずっと曇りで雨も続き、たまに晴れたら猛暑、基本的には日照不足、という何とも締まらない夏が過ぎようとしています。

戦後72年。

戦争を知る世代が少なくなる中で、「日本とアメリカが戦争した?うっそー」という若者が当たりまえになり、原爆が投下された日付と都市名も知らないという世代が増えてゆく現実の中で、一人の若者が国家を牛耳り、戦争ごっこを仕掛けようとする前代未聞の事態に直面しています。
すでに国家指導者になって5年近く、どこの国の首脳とも話したことさえなく、人民の幸福などよりひたすらちやほやしてくれる側近としか接しない、異常な指導者の登場を人類は想定していませんでした。

マスコミは願望も含めて「常識ではありえない」と言います。
そして万が一外れると想定外というのかもしれません。

違います。
常識が通用しない人なのです。
常識が通用しない小僧が、凶器をもって暴れまわっている、それを深謀遠慮巡らす大人が遠巻きに見ているという図式。

人質は地球なのです。
話して分かる相手ではない。

これは人類最大の危機、解決のためには相当大きな代償を伴うことを覚悟しなければならない。
時々刻々カウントダウンの時は迫ります。

戦後72年。

38度線というあいまいな線引きでツケのツケ回しをしてきた世界に、新たな戦前が始まっていると思います。

あと一年

2017年8月 7日

現在の衆議院議員の任期は来年末までです。

ただ来年末は明治150年関連行事と天皇退位、新元号制定、新天皇即位がありギリギリは難しい。

農村政党自民党はこれまで稲刈りシーズンの選挙は避けてきた・・・・。

こう考えると遅くとも来年夏には解散総選挙があると考えるべきです。

あと一年。
改造内閣で失地回復をはかりながら安倍さんはどう戦略を練るか。

年内に民進党の選挙準備が整わないうちに、また噂される小池新党ができる前に解散に打ってでるという案と、次回総選挙では自民党は数を減らす可能性大だから現状の衆参三分の二以上の改憲勢力をなるべく温存し、この一年以内に憲法改正を発議し国民投票と総選挙を同日にやってしまうという捨て身の作戦にでるかという案です。

安倍さんはなぜ一度失脚しながら返り咲いたのか。

それは祖父以来悲願の憲法改正をやるためと言われています。

まさに命がけで残る在任期間を過ごすとしたら・・・・・。

いずれにしても、これから一年が日本の岐路です。

 

今こそ次の戦略を

2017年7月31日

平成の時代は30年で幕を閉じようとしています。

サラリーマンのほとんどが平成入社、つまり社会人になったバブル経済を知らない人たちということになります。

日経平均株価が最高値を記録したのが昭和の終わりでしたから、株価でみるかぎり、日本経済は基本的に昭和後期に上昇した分平成で下降して元に戻ったような状況です。

そして平成の次の世も日本経済は今のままでは、更に深い谷に落ち込む一方だと思わざるを得ません。

人口減少がその根本にありますが、それ以上に消費人口の減少のほうがより深刻です。

すでに主たる収入が年金という世帯が3割くらいいます。

この人たちは一方で1800兆円という個人資産の大半を持ちながら、主たる収入が年金なので、日々の生活はきわめて質素に年金収入の範囲内で暮らそうとします。

また家を出歩くことも少なくなるので衣料品などへの支出も減ります。

個人消費が頭打ちで、景気対策も届きにくい話が続いていくわけですから、経済の拡大は望めません。

これを解決しない限り、日本の経済成長には限界があるのです。

これに対応するには、日本商品を外国人に買ってもらうしかありません。

明治以来、日本は海外への輸出でこれを実現してきました。

古くは繊維製品、その後鉄鋼や造船、あるいは自動車や家電と商品こそ変われど基本的図式には大きな変化はありませんでした。

今後はまず日本に多くの外国人に来てもらい、日本人の暮らしを知ってもらうことで、 本来は日本人のために作った商品の良さを認識してもらい、本国に帰ってからも取り寄せてもらうことです。

アジアはもちろん世界中に日本文化を広める。

日本商品のファンを作ることこそ生きる道です。

そうなると欧米追随商品ではなく、日本独自の文化に根付く商品こそアイデンティティを発揮できることになります。

重厚長大型よりも地方の特産物的なものにこそ日本らしさは感じられるはず。

これまでの産業構造を見直し、発想の転換が必要です。

オリンピックをそのきっかけにしなければいけないと思います。

ジャポニズムの花開く

2017年7月24日

中国で日本車が爆発的に売れているのは観光で日本に出掛けた人が日本車の優秀さに触れて買う気になったからだ、という分析を新聞で読みました。

クルマに限らず温水便座にビジネスホテル、日本製の陶磁器あるいは菓子や調味料に至るまで、日本旅行を機会に本国に戻ってからも愛好してもらえば日本市場は世界に拡大してゆくことになり、閉塞を打破して新たな日本の経済成長が始まるはず、というのが私のオリンピック以後の日本発展のシナリオです。

先日北海道を旅しましたが、レンタカーを借りる外国人が増えたことがローカルニュースで取り上げられていました。

こういうチャンスから日本車愛好者が増えるのはありがたいですが、このニュースでは日本の交通法規にまったく無知で事故も多いことを問題にしていました。

さもありなん、

オリンピックに向けて克復しなければいけない課題はたくさんあります。

 

今も生きる江戸の知恵

2017年7月14日

東京では入谷の朝顔市と浅草のほうずき市が終わり、いよいよ夏本番です。
この二つの市を思うにつけても、いかに江戸時代からこの大都会は園芸都市であったかが分かります。
江戸は当時100万都市、世界最大の大都市でした。
その人口を賄うために様々な都市計画が行われました。
神田上水や玉川上水の整備はその代表例でしょう。
さらに都市の糞尿処理も大きな問題でした。
汚わい屋と呼ばれる人たちが肥溜から回収し、農作物の肥料としてリサイクルさせるというアイデアにより、都市近郊農業が発展しました。
周辺で栽培された農作物は、小名木川はじめ人工運河を中心とする現代で言えば高速道路の様な水運物流に寄って、江戸の市場に集められ都市住民の胃袋を満たしました。
亀戸や練馬の大根をはじめ、江戸の周辺には名産となる野菜産地がたくさんありました。
また江戸の町民の間で鉢植え園芸も大人気となり、郊外で栽培して市内で販売する仕組みが朝顔市など今日に続いているわけです。

多くの外国人が東京の夏を楽しみに来ています。
伝統的な市に祭りそして花火に興じるとき、江戸の歴史文化にも関心を持ってもらいたいと思います。


 

2017年7月10日

3月の秋田を皮切りに全国各地で北朝鮮のミサイル攻撃を想定した避難訓練が行われています。

訓練は良いのですが、問題はその中身です。
公民館などに集まるとか、 頑丈そうな建物に入るとか・・・、
それって台風や地震の避難ではないですか。

これでミサイル攻撃から国民を守ることができるとは到底思えないのです。
座布団を頭に避難するお年寄りをテレビニュースで見るにつけ、竹槍でB29と戦えと言われたあの頃を思いだしてしまいました。

韓国ソウルでは毎月防災訓練を行っています。
繁華街などでサイレンが鳴ると地下に逃げ込む訓練が繰りかえされています。
ビルを建設する時、地下シェルターを作り、そこに食糧などの備蓄をすることも当たり前です。
あの国はあくまでも休戦中で、戦時下なのです。
徴兵制があることも含めて、国民みんながいつでも戦争に備える心の準備をしています。

もしこの国で防空壕や地下シェルターを作るための予算を計上すれば、たちまち議会で野党が大反対するでしょう。
敵国の工作員が侵入してテロを行う危険など想定している国ではありません。

平和憲法下、たまたま70年余り国を揺るがす戦争と無縁だったというだけで、この国にミサイルなど飛んでくるわけがない、あるいは工作員が飛行機、新幹線、地下鉄、フェリーに爆弾を仕掛けることなどあるはずがないと信じ込んではいないでしょうか。

電車が停まるだけで、工場の従業員やトラックの運転手が持ち場に行かれず、コンビニやスーパーに商品が置かれなくなり、ATMの現金支払いが混乱を避けて停止することが日本中で起こるとは、誰も考えていないようです。

戦争を前提にした避難訓練を考えないで来られた日本という国の幸せを、思わざるを得ません。

パナソニックに取材に行きました

2017年7月 3日


土曜日朝に「サワコの朝」という番組のコマーシャルでシニア家電と呼ばれる中高年向けの家電品の紹介が行われていますが、まさに家電販売の大きなテーマが「GS世代」でした。

同社では一時期大幅な赤字に転落し、家電事業再編に迫られました。

その時社長が打ち出した反転攻勢のキーワードが「Jコンセプト」だったといいます。

「Jコンセプト」の「J」とは「熟成した消費者」に向けた「日本市場」に対して「上質」な商品を提案するという意味が込められています。

3万人の消費者に意見を求めましたが、中でも会社のOBが自分たちの立場でどんな家電が欲しいか意見を言ってくれたことが役に立ったそうです。

従来の半分の重さの掃除機、足元も温まるエアコン、高齢者でも見やすいシーリングライト、跨ぎやすく安全配慮の電動自転車、和食レシピ付きの電子レンジ、一合でもおいしく炊ける炊飯器・・・・・。

大手量販店だけでなくパナソニックには全国に地域の家電系列店を抱え、そこのお客さんほど高齢者が多いという事情もあり「Jコンセプト」商品はパナソニックらしさの戦略商品になっています。

売れないのではなく欲しいものがない。

こんな消費者の声にもっと耳を傾ける必要がありそうです。


 

バブル期を越える景気拡大

2017年6月26日

どれほどの方が実感しているかはともかく、安倍政権発足以来の「景気拡大」は記録的なんだそうです。

ではなぜ多くの人がそれを実感できないのか。

それは成長分野が極めて限られているからだと思います。

クルマメーカーは輸出や海外販売で伸びているけれど国内自動車販売は伸びていないし、台数以上に軽自動車の割合が多く、利益率は大型車が売れた時代とは比較になりません。クルマディーラーも大変です。

また軽とハイブリッドカーしか売れていないならばガソリンスタンド経営も苦しいはず。

家電も大型新商品不在、海外メーカーの商品が売れ筋では家電量販店以上に国内家電メーカーは悲惨です。

人口減少で住宅販売もパッとせず、高齢社会は胃袋も縮小します。

なにより人口減以上に年金を主たる収入にしている家計がすでに全世帯の3割くらいになっています。

また消費の多くは大企業である大型店が吸い上げ、一般零細小売りではますます買わなくなっています。

地方の疲弊都市では、いい悪いは別にして断腸の思いで誘致した原発の停止も周辺で働く人が多い「産業」だっただけに大きな痛手のようです。

こう考えると、経済基盤がバブル時代とは大きく変わっていると言わざるを得ません。

打開策はアジアを日本の市場と見立て、観光で日本の商品の良さを実感した人たちが本国に帰ってからも愛用してもらうことです。

本来は日本人向けだった商品の市場を一気にアジア全域あるいは世界中へと広げてゆくしかないと思います。

そんな発想転換が求められています。

 

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