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バブル期を越える景気拡大

2017年6月26日

どれほどの方が実感しているかはともかく、安倍政権発足以来の「景気拡大」は記録的なんだそうです。

ではなぜ多くの人がそれを実感できないのか。

それは成長分野が極めて限られているからだと思います。

クルマメーカーは輸出や海外販売で伸びているけれど国内自動車販売は伸びていないし、台数以上に軽自動車の割合が多く、利益率は大型車が売れた時代とは比較になりません。クルマディーラーも大変です。

また軽とハイブリッドカーしか売れていないならばガソリンスタンド経営も苦しいはず。

家電も大型新商品不在、海外メーカーの商品が売れ筋では家電量販店以上に国内家電メーカーは悲惨です。

人口減少で住宅販売もパッとせず、高齢社会は胃袋も縮小します。

なにより人口減以上に年金を主たる収入にしている家計がすでに全世帯の3割くらいになっています。

また消費の多くは大企業である大型店が吸い上げ、一般零細小売りではますます買わなくなっています。

地方の疲弊都市では、いい悪いは別にして断腸の思いで誘致した原発の停止も周辺で働く人が多い「産業」だっただけに大きな痛手のようです。

こう考えると、経済基盤がバブル時代とは大きく変わっていると言わざるを得ません。

打開策はアジアを日本の市場と見立て、観光で日本の商品の良さを実感した人たちが本国に帰ってからも愛用してもらうことです。

本来は日本人向けだった商品の市場を一気にアジア全域あるいは世界中へと広げてゆくしかないと思います。

そんな発想転換が求められています。

 

かき氷を千円で売る発想

2017年6月19日

イオン名誉会長の岡田卓也さんに以前こんな質問をしたことがあります。
「全国どこに行っても旧来商店街から、近くに大型店ができちゃってねえという嘆き節を聞きます」
その大型店の大部分はイオンのショッピングセンターですから、そのトップに私はかなり失礼な物言いをしたのかもしれません。

それに対して岡田さんはこう返事をしました。
「西村さんね、地方の商店街で生き残っている店はやはりありますよ。それはね和菓子屋さんです。自家製造で季節の素材を取り入れた和菓子はちゃんと固定客がいるんですよ。全国に菓子を売る大手メーカーの商品なら仕入れ力で我々が強いかもしれませんが、少しだけおいしいものをつくり地域密着で勝負すれば勝てるんですよ」

なるほど、と思いました。
特にこの時期、和菓子屋さんで出しているかき氷は、原価から考えれば信じられない1000円くらいの値段で、氷あずきや抹茶氷などが売られています。

すべての商売が同じ理屈が通るかどうかはともかく、大手にはない勝負の仕方を考えなければ生き残れないのも事実。
お宅のかき氷のアイデアが問われています。

 

美術館に集いし人々

2017年6月12日

近年美術館を訪ねて思うことは大変な人出、ということです。
もちろん話題の名画が登場ともなれば、長蛇の列ということは昔からありました。
しかし最近の盛況はたいして日本で知られていない作家や美術館展であっても、あたり外れがなく混んでいるということです。
美術館に集まる人たちの会話に耳をそばだてていると、毎週のように開催中の美術展を梯子しているようで、あそこにもここにも行ったと自慢げに話している人もいます。
つまり楽しみとしての美術館巡り、レジャーとしての美術館散策が定着してきたということでしょう。
休日でなくてもお出かけの目的が美術館、そのあとランチをしておしゃべりという「GS世代」女性がなんと多いことか。

テレビでも展覧会紹介番組がいくつもありますし、展覧会をきっかけに画家の本国を訪ねる海外旅行に出かける。
文化を経済資源として考えたときにこれはとても望ましい方向だと思います。
モノを買うこと自体に魅力を感じなくなった「GS世代」、動物園や水族館よりもはるかに出かける頻度は展覧会のほうが多いはずです。

「GS世代」のお出かけ頻度をどう高めるのか、
切り口は文化にあり、
入場料とランチ以外にどんなものに財布のヒモを緩ますきっかけを提案するか、
もう一度考えたいと思います。

 

スイカップの時代

2017年6月 5日

スイカがおいしくなってきました。
しかし私しか食べないので、8分の1サイズを買ってきて、さらに三等分、3日に分けて食べます。
スイカ大好きな私といってもその程度の消費量です。
近くのスーパーでスイカ一個を見なくなってから久しく、そういわれてみれば2分の1サイズに切ったものさえ見かけなくなりました。
売っているのは8分の1サイズと、カットしてカップに入ったキューブスイカだけ。

先日講演会で名刺交換した人の職業が青果卸商とありました。
果物屋さんで近年絶好調と伺いその理由を尋ねると、
「市場で仕入れた果物をこれまではスーパーや果物店に卸していましたが、最近では売り上げが伸びなかったので、大手コンビニにパック入りのカットフルーツを収める仕事を専業でやるようになったところ、一気に業績が拡大しました。取引先はいまやコンビニ1社だけです」

コンビニが食ったビジネスは大変多いと思います。
書店、弁当店、珈琲店・・・・。
果物店にも波及するのでしょうか。

昔は大きなスイカを大家族で分けて食べました。
今やスイカにも個食対応が求められるようです。
カップ容器で食べるカットスイカ。
スイカップの時代です。


 

就職率の高さに思う

2017年5月29日

ぱっとしない景気の中で高卒大卒の就職率は空前の高さだといいます。

経済成長は低いけれど、若年人口の減少から慢性的な人手不足がおきているという解釈が正しいはずです。

私の学卒の時はオイルショックで、均等法以前の女性は門前払い、男性も経済学部卒業予定者のみ面接という大学指定どころか学部指定まであり、めちゃくちゃな採用でした。

また現在40歳近い人たちは、いまだに非正規雇用が過半数なのも彼らの能力の問題ではなく、就職超氷河期にたまたま就職活動をせざるを得なかったからにほかなりません。

今の大学生が就職の心配を全くしなくても引く手あまたというのが、うらやましいというか、そんなに人生甘くないぞというべきか。

ちまたでは大学一年生から、もうOBのリクルーターが接近して飲みに誘いにゆくという話もあるくらいです。

返金不要の奨学金や栄養費という名目の支給、研修と称して海外工場見学など様々な囲い込みもあるようです。

人口減少対策として今後は省力化投資が加速し、それがまた経済成長をけん引するという好循環を期待したいところです。

ただ一方で定年延長というよりも、定年自体を廃止して、能力さえあれば70代80代でも働き続け、給料も減らさない。その代わり公的年金は辞退してもらうという仕組み造りも国全体としては必要でしょう。

60歳で辞めなければならない、と暗い気持ちになる人がいかに多いことか。

経済的にも、そして何より心身のためにももっと働きたいという人がいくらでもいます。

人手不足を嘆き、海のものとも山のものともわからない若者に拝んできてもらいながら、ベテランのまだまだ働ける人に辞めてもらっている。

この矛盾を解決するべきではないでいでしょうか。

企業のためにも国のためにも必要な決断だと思います。


 

ミスマッチ

2017年5月22日

「GS世代研究会」に不思議なことにGS世代向けの婦人服で有名なメーカーが入っていません。
発足当時から手分けしてそうした会社に入会を薦めてきましたが一様に断られました。

いわく「たしかに買ってくださるお客さまの大半はGS世代なのですが、ファッションメーカー自らが中高年御用達とは口が割けても言えません。『年寄り向け』と言ったら最後、買ってくれませんから」
これが一致した見解でした。

60代でも買うのは30代向けとうたっている商品、というわけです。

確かに百貨店などの売り場構成でも、ヤング、キャリア、ミッシーミセス、アダルトまでは婦人服売り場はありますが、一番多いと思われる顧客のシニアの婦人服売り場というのは聞きませんね。
シニア向け売り場と言えば、もういきなり介護用品売り場です。

言い換えれば、ここに今の百貨店や婦人服衣料品が売れない理由があるのではと思います。

最も人数も多く、資産も持っている年齢層が「私たちが買いたいものがない」と不満を言っています。

銀座に次々オープンするファッションビル。

確かに人は多いけれど、せいぜいレストランフロアしかお金を落とさない。

わざわざ来た割には各テナントの店では買っている様子がありません。

買わないのではなく、買いたいものがないというのが本音のようです。

街で見つけた自販機

2017年5月15日

ダシの自販機って知っていますか?
私、名古屋と広島で見つけました。
でも買う人って???

通行人がのどが渇いて買う飲料とはだいぶ位置づけが違いますよね。
スーパーで買う調味料ならば多くのメーカーやサイズなどの選択肢もありますし、特売だって考えられます。

わざわざ自販機をつくるということは、一つの機械の中にせいぜい一、二種類しかないペットボトル入りのダシを定期的に買う人がいなければならないことになります。
ある時買い忘れたときだけ買うという人しか買わないならば、自販機設置の意味はありません。
かといってここだけでしか売ってない高級品というのを売るチャンネルとしたら、やはり自販機ではその高品質が伝わらないとも思います。
私のマーケティング理論では説明がつかないのですが、どなたか教えてください。

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あと3年のリスク

2017年5月 8日

来るまでは待ち遠しく 、過ぎてしまえばあっという間の連休も終わりました。
今年は北朝鮮情勢が緊迫化し、心の片隅になにもなければいいけれどもという不安感を抱えてのゴールデンウィークでした。

幸い、危機は現実とならず当面最も危険だった4月は過ぎました。
しかし台風一過のように暗雲は一気に晴れるかと言えばとんでもない。
北朝鮮は軍備拡張と核実験の方向を変えたわけではなく、金王朝が続く限り、大規模軍事衝突と日本への攻撃のリスクは減りません。
ヨーロッパのISと同じく国家的テロがしかけられる恐れも十分考えられます。

トランプ大統領の1期目が終わる2020年までは、いつ破局を迎えるかもわからないこの緊張状態は続くでしょう。
そうした中で日本は東京オリンピックを果たして安全に行うことができるのか、
また憲法改正や改元といった重要な国家的テーマとも取り組んでいけるのか、
2020年後の本格的な高齢時代への対策も待ったなしという状況で、防衛費の増額なども議論しなければならないでしょう。

向こう3年間は日本の浮沈を賭けた緊迫の日々とみるべきです。

そうした中で、常にリスクを回避できる経営が問われます。

 

 

夏も近づく茶摘みのシーズン

2017年5月 1日

製茶販売業にとって仕入れは、最大の勝負。
いかにいいお茶を、たくさん仕入れるか、ここに命を賭けます。
関東圏の駅ビルなどを中心に40店あまりの製茶販売店を展開する「丸山園」の井ケ田晋社長は、例年4月半ばからの1か月間東京を離れて静岡の工場に泊まり込みます。
この時期静岡で毎日開かれる新茶の市場に通うためです。
お茶どころ静岡は、また全国から新茶が集まり売買される中央市場という位置づけもあります。
「嗜好品である日本茶は好みが人それぞれ違うため、静岡産だけでなく全国の茶産地から原料の仕入れを行っています。産地別の商品アイテムは関東では当社が一番豊富であると自負しております」
井ケ田さんは46歳、この業界では若手の社長です。

「心配なのはお茶の需要の減退、とくに若者のお茶離れが気になります。
緑茶という、醗酵していない緑色のお茶がある文化は世界で日本だけです。しかも急須で淹れた日本茶には、体に良い効能がたくさん含まれています。決して今の人達に好まれない味ではないはずなのに、消費が減少している一番の理由に、『急須で淹れることが面倒くさい』ということがあります。急須で淹れたお茶が美味しい、体に良いという事を若い世代の消費者に訴えるのが私の使命だと思います」
若い感覚の井ケ田さんは、新しい需要を開拓しようと閉塞マーケットに挑戦しています。

 

チョコレート売り場が元気

2017年4月24日

バレンタインのようなギフト市場ではなく、日常食べる菓子売り場のチョコレートが元気です。

これまでスーパーの菓子売り場は、こどものためにお母さんが買う売り場でした。

それに対してコンビニの菓子売り場は、食べる本人、すなわち大人が買う売り場という色分けが暗黙のうちにあったと思います。

しかし 最近は少子化と高齢化によりスーパーの菓子売り場も大人が買う売り場に変質しつつあります。

なかでも顕著なのがチョコレートです。

カカオ76パーセント含有、ポリフェノールたっぷり、乳酸菌入りなどキーワードは「身体にいい」なのです。

こうしたチョコレートは概してもともと高価格、しかも値引き対象にはなりにくいという特徴もあるようです。

大人が自分が食べるために買うのだから「安い」ことが商品選びの基準ではなく、量は少なくてもおいしいもの、身体によいものを選ぶという志向に対応しています。

チョコレートは甘いものという先入観も過去のもの、カカオのパーセンテージが高いチョコには甘さはほとんど感じません。

時代を読んだマーケティングを感じます。

どうぞスーパーに行き、チョコっと覗いてみてください。

 

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