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2020年8月 7日

★立秋

2020年8月 6日

★団扇(うちわ)

2020年8月 5日

★キキョウ

2020年8月 4日

★茄子

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★立秋

2020年8月 7日

今日は立秋、暦の上ではもう秋である。
先日ようやく梅雨が明けたばかりなのにもう秋か、と思うのは私だけではあるまい。
もちろんまだ残暑は続く。
ただ早起きの私は確実に日の出時刻が遅くなっていることも実感している。
今朝の日の出は東京で4時54分、夏至の時が4時26分だったからすでに30分くらい遅くなっている。
蝉の抜け殻が目立ち始め、気がつかぬうちに暦は確実に進んでいく。
特に今年は盆踊りや花火大会、あるいは甲子園の夏の高校野球など夏のピークのイベントがないだけに、メリハリがないまま秋になだれ込む様相だ。
 
 秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる。
 
6日と9日の原爆忌、15日の終戦の日が暑さのピーク、ここを過ぎると何となく一年のマラソンも折り返し、という気分になる時期である。

★団扇(うちわ)

2020年8月 6日

団扇は細く平たい竹を扇状に組み、紙や絹を張って絵柄を施したもので、扇いで風を起こす多くは円形の道具のことだ、などと辞書的説明をしないと最近は見たことがないという人もいるようだ。
丸い形が多かったので「団(まる)い扇」、つまり「団扇」という字があてられたとか、虫を打ち払うから「打ちわ」になったという説もある。
団扇は中国伝来のもので、古代の中国や高句麗の影響が強い奈良の高松塚古墳の壁画には団扇を持った女性像が描かれている。この女性たちは団扇の他に太刀も持っており、この団扇は扇ぐためではなく墓主の権威づけの一種と考えられる。日本では弥生・古墳時代に団扇の形をした木製の出土品が発見されている。壁画にしても出土品にしても古代は扇ぐ、打ち払う使い方をしたようで厄払いという呪術の道具として使われた可能性がある。
団扇の基本形は戦国時代にできたようだが、圧倒的に流行したのは町民の力がついて紙が豊富に使えるようになった江戸時代以降のことだ。
「本渋団扇、奈良団扇、更紗団扇」の売り声で街を流し歩く「団扇の振り売り」という商売まであったという。
現代ではイベントでの販促用にプラスティック製の団扇が増えている。このほとんどは中国製だ。発祥中国の団扇でいままた中国製が主流というのもおもしろいことではある。
さてイベントといえば今年は夏まつりなどが相次いで中止され国内シェア9割の香川県丸亀市では受注が前年より7~8割も減り悲鳴を上げているという。
団扇を扇いでぜひ疫病退治をしたいところだ。

★キキョウ

2020年8月 5日

「小野の里も宇治と同じようにもの寂しい住まいで所在ないが、妹の尼君たちなど住みなれている人たちは、すっきりと清らかな風情ある暮らしぶりで、垣根に植えてある撫子も趣深く、女郎花や桔梗なども咲き始めているところに、色とりどりの狩衣姿の若い男たちを大勢引き連れて、中将の君も同じ装束で入ってくるのを、南面に招き入れると、中将の君はぼんやりと外を眺めて座っている。年は二十七、八歳くらいで、大人びていて、分別のありそうな様子が身に備わっている」
   源氏物語の一節だ。


 紫の花、キキョウが美しい時期となった。
凛として美しい、上品な花である。
猛暑の時期に清涼感を感じさせてくれる花と言えるだろう。
キキョウは漢字では桔梗だが、実は和名は別にある。
平安時代の辞書には阿利乃比布岐(ありのひふき)」、奇妙な名前だが蟻の火吹きのことだ。
子どもが花を蟻の巣にかぶせて遊んだところ、花を蟻が噛むと蟻酸が作用して赤く変色する。古人はそれを名前にしたという。
平安文学から桔梗という文字が使われている。


   烈日の 美しかりし 桔梗かな  中村汀女


    日本的な雅を体現した花である。
 


 

★茄子

2020年8月 4日

 
夏野菜の代表は茄子だ、と私は思う。
もちろんいつでも食べられるものだが、もともとは夏の野菜、

これが秋になると紫紺の色つやが増してくる。
茄子は8月に苗木を植えて開花したら人工授粉させる。

9月から翌年6月まで次々に収穫できる。収穫のサインはへたの下が太り紫紺色が濃くなってきたころ合い、刺に注意しながら鋏を入れていく。

この刺の有無が鮮度を見分けるコツで、刺があると新鮮なのである。
「秋なすは嫁に食わすな」とは美味を食べさせまいとする姑の意地悪のように聞こえるが、茄子はほとんどが水分で栄養価が低いので「栄養のない野菜を食べては嫁の務めは果たせない。もっと栄養のあるものを食べなさい」という温情と解釈するのは深読みにすぎるか。
茄子自体は、栄養価は低いとは言うものの、油の吸収性がよく吸ってもべとつかない。

食欲増進、肝機能アップにも効果がある。夏バテ防止にはうってつけである。
焼いても煮ても炒めても、みそ汁でも、という万能の野菜は冷蔵庫には欠かせないレギュラーメンバーである。
胡瓜や生姜、茗荷などと刻んで浅漬けにするのが夏の定番として私のお薦めだ。比較的塩加減を薄めにすればサラダ感覚でたくさん食べられる。
暑さも本番、夏バテ防止にいろいろ調理方法を工夫して、食欲増進を図りたいものだ。
 

★ジャンボジェット生産終了

2020年8月 3日

アメリカボーイング社は「ジャンボ」の愛称で親しまれた「747型機」の生産を

2022年で終了すると発表した。
1970年の初就航以来世界の航空機をリードしてきた「ジャンボ」の終焉は一つの時代の終わりを示している。
コロナ禍まで世界は「第二次観光ブーム」だった。
「第一次観光ブーム」は「ジャンボ」による大量輸送がもたらした航空運賃の低価格化を背景に、

70年代から始まった。
海外への格安なパック旅行が一般的になった時代だった。
そして「第二次観光ブーム」は格安航空会社(LCC)の拡大によるもので、
2010年くらいから本格化した。
日本にも外国人観光客が大挙やってくるようになったが、実は日本だけの現象ではなく世界各国にこれまで海外旅行など縁がなかった人がどっと出かけるようになったのである。
さて、その観光ブームもコロナで終息、しばらくは冬の時代を覚悟しなければならない。
観光産業や航空業界がいつ復活できるか、その起爆剤はなにか。
今のところ予測が立たないのが現状だ。

★あなたは堺雅人になれるか?

2020年7月31日

年初、令和の時代は10年で駅前の風景から銀行の支店と塾とパチンコ店が消えると予測した。
その後のコロナ禍でまさにこの3つのビジネスの淘汰はさらに加速されようとしている。
銀行の支店は、ネットバンキングやコンビニATMにとってかわられるだろう。。
メガバンクのリストラは急だ。
マイナス金利ではとても支店を維持できなくなっているのだ。
かつて大学を出て銀行に就職が決まると、エリートと自他ともに認めた。
しかしいま、その評価にも陰りが見える。

テレビドラマ「半沢直樹」がおもしろい。
多くの人がこのドラマに興味を持つのは主人公半沢直樹の正義感もさることながら、銀行という組織内の出世競争の醜さや権謀術数渦巻く世界を「うちの会社にもあるある」と合わせ鏡としてとらえているからではないか。
銀行だけではなく、どこの企業にも自分本位の考えた方がはびこっている。
多くの企業を取材して「その臭さ」に鼻をつまんできた。
自分の会社を「天下の〇〇」と言ってはばからない輩。
「取引してやる」と上から見下す連中。
自嘲を込めて多くの会社人間はこのドラマと現実の自分の世界を引き合わせてみているのではないか。
日曜日の夜、そこに敢然と戦いを挑む半沢直樹を見て、「ああ俺は堺雅人にはなれないなあ」とため息をつきながら月曜日の通勤電車にまた乗る人もいるかもしれない。

★サルスベリ

2020年7月30日

ふと気が付くと、サルスベリが紅色の花をたくさんつけだしている。
暑い盛り、長期間にわたって咲き続けるサルスベリ。漢名で百日紅と書くだけあって夏の期間長く咲き続ける。
梅雨明けが遅れているが、すでにこちらは夏の先取りといったところか。
幹がつるつるで、サルも滑って登れないということからこの名前が付いたことはよく知られている。
暑さに強いのも、もとは熱帯アジア産だからだ。大きな葉はバナバ茶の原料にもなる。
この花を見て蝉の鳴き声を聞くとようやく盛夏近し、と感じる。

さて長く咲きすぎて倦んでくるということも世間にはあるのではないか。
憲政史上最長政権のことである。
長らく無敵を誇っていたが、このところ失策が目立つ。
政権奪還したころの気迫も今は希薄だ。
いろいろアラも目立つが、コロナ感染拡大への対応と経済の落ち込み、倒産・失業などへの対応の遅れが政権崩壊の致命傷になりそうな雲行きだ。
得意技だったアベノミクスの綻びである。猿も木から落ちるというところか。
秋に向けて自民党内でもさざ波が立ち始めたようだ。
今年は安倍政権にとって秋風が身に染みるかもしれない。
支持率も下がり四面楚歌、去るものは追わず、の情勢だ。

★海の物流

2020年7月29日

秋田・山形を豪雨が襲っている。
一週間前この地を訪れたときは夏の太陽が照り付けていたのに、自然の怖さを思い知らされる。
美林で知られる秋田の材木は遠く海を介して上方や江戸へと運ばれた。
荘内の米は最上川で酒田に運ばれ、北前船に積まれた。
北海道の鰊も然りである。
日本海沿岸は物流の大動脈であった。
鰊は金肥と呼ばれた。
それまで木綿のための肥料には大阪湾で採れていた小鰯が用いられていたのだが、干した鰊が良いということになり、大坂の商業的な影響が日本海を経由してクナシリや択捉にまでおよぶようになった。
肥料として鰊が獲られ、煮られ、干されて北前船で大坂に運ばれてゆく。
海を制するもの日本を制す。
酒田の本間家などはその代表的な豪商であった。
 
航海の言葉が暮らしの中に自然と入ってきたのも北前船のころからだ。
港の船が天候で一度沖に出て帰ってくることを出戻りと言ったが、ここから転じて、いったん嫁いだ娘がかえってくることを「出戻り」と言うようになる。
また船尾を艫(とも)というが、まっすぐ吹いてくる風のことを「真艫」と言うことから正しいまっすぐな行いを「まとも」と言った。
酒は灘などの上方の酒が樽廻船で江戸へと下って行った。上り下りの言い方が現在とは逆であることに注意したい。
江戸の酒は当初水が悪く、醸造技術も未熟とされた。江戸では下りの酒(上方から江戸へ) が喜ばれた。「くだらない酒」はまずいとされた。そこからつまらぬコトやモノのことを「下らない」と言うようになった。
いかに我々の生活が航海と関わってきたかがわかる。
航海の敵は嵐であることは言うまでもない。
7月に台風の発生はどうやらなさそうだが、近年は梅雨の大雨にしても台風にしても大きな被害をもたらす規模になりがちだ。
これ以上大きな被害を出さないように祈るばかりである。

★風鈴

2020年7月28日

涼を呼ぶ風鈴は夏の季語である。
浴衣にうちわ、そして風鈴と蚊取り線香・・・。
ニッポンの夏、である。
エアコンがなくてもこれで過ごせた夏はせいぜい最高気温30度くらいだった。
 
風鈴のルーツは魔よけの道具である。
古代インドの寺院にあった風鐸(ふうたく)が起源と言われる。屋根の四隅にかけられ、風を受けて鳴る音が魔を払うとされた。
仏教の伝来とともに日本にやってくる。法隆寺の金堂や五重塔にも風鐸が見える。
見て聞いて涼しげな「ガラス風鈴」は、江戸時代に始まる。
割れそうなくらい薄くて素朴、派手な装飾はない。余韻少なく軽やかな音色が特徴である。 
東京に戦前10軒近くあった風鈴屋は今は2軒しかないという。
炉に埋め込まれたるつぼの中でオレンジ色のガラスがドロドロに溶ける。
細長いガラス管の先に巻き取り、空中で息を吹き込み膨らませる。
一つつくるのにせいぜい1~2分、流れるような作業だ。
 
近年この夏の風物詩に逆風が吹く。
近所迷惑でうるさいという苦情である。
除夜の鐘同様、ここでも世間の目は厳しい。

★無言で成り立つ商い

2020年7月27日

週に何度かコンビニに新聞などを買いに行く。
以前なら外国人のバイト君でも「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」と舌足らずながらも挨拶していた。
ところがいまはビニールシートの下から商品を出すと無言でスキャナーを操りバーコードを読み取る。
「有料のレジ袋は必要ですか」の声はレジから聞こえてくる電子音だ。
それには首を振って、こちらがスマホのキャッシュレス決済画面を出すと、また向うも無言で読み取る。
つまりレジで客も店員も一言も発せず用が足りるようになっている。
 このご時世不要に話しかけたりすると、かえって嫌がられるという事情もある。
キャッシュレス決済と有料化に伴いレジ袋を客が求めなくなったことで無言の精算が成り立つこととなった。
しかしこれがサービス業というのも恐れ入る。
レストランでも百貨店でも旅館でも、心のこもったサービスの基本はまず「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」からだったはず。
コロナの数か月でそうした価値観はどこかへ消えて行ってしまった。
あらゆるサービス業がアフターコロナにおけるサービスを考えなければならない。
 

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