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★田んぼを走りたくないよ

2021年3月 3日

「有名人は田んぼを走ればいい」と、森喜朗前五輪組織委員長は言った。
そんな風に言われるくらいなら走りたくない、辞退しようと考えても不思議ではないだろう。
有名人の聖火ランナー辞退が相次いでいる。
表向きはスケジュール調整が難しいとしているが、それは建前で混乱に嫌気がさしたからこそ同時に何人も辞退の声を上げている。
その森氏の発言と辞任騒ぎでボランティア辞退者も急増した。
「アスリートファースト」と言うけれど、それはアスリート出身の橋本聖子五輪組織委員長だから言うことで、ワクチンも行き渡らない段階で世界から選手や関係者を迎える危険性を考えれば、オリンピックを開催できるか否かではなく、国民の安全のためにという「国民ファースト」の視点で開催をやめるべきではないか。
「都民の皆さん、卒業式や謝恩会などとんでもない.どうかうちにいてください」と言う都知事が、どうしてオリンピックはやろうと言うのだろうか?
それにしても新聞社が軒並みスポンサーに名を連ねているためオリンピック開催反対を言わないのには呆れる。
NHKの営業部に行けば「オリンピックと高校野球は受信料契約のチャンス」と横断幕が出るくらい「かき入れ時」だから、NHKもオリンピック反対とは言わない。
民放もスポンサーを牛耳る「汐留にある大手の広告会社」がバックにいるからこの問題では歯切れが悪い。
国民を人質にしているのに、「国民ファースト」ではない政治とマスコミの世界に怒りを覚える。
世論調査で圧倒的に反対が多数を占めるのに、飲食店などには犠牲を強いておきながら政治のごり押しで平和の祭典が開かれるとは茶番劇だ。

★民主主義国家の恥ずべき事件

2021年3月 2日

この国では多くの人たちは政府や行政に対する不満を言いながらもどこかで日本では民主主義や地方自治は健全に機能しており、発展途上国ではなく先進国であると信じているようだ。
選挙違反などの事件が起きても、あるいは選挙制度の変更があったとしても大勢に影響はなさそうだと考えているのではないか。
かく言う私もその一人だった。
しかしながら今回の事件ばかりはこの国のそうした信頼が揺らぎかねないと心底驚いた。
愛知県知事リコール署名問題だ。大村秀章愛知県知事の解職請求(リコール)に集められた署名の実に8割強が偽造されていた。誰かが組織的に偽造した疑いが強く、県警が強制捜査に乗り出している。県選挙管理委員会への家宅捜索で約43万5000人分の署名簿を押収、偽造の疑いがある署名を精査し不正の全容解明を目指している。そもそもこのリコール運動は国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展で、従軍慰安婦を象徴する少女像などが展示されたことへの抗議が発端だった。知事の対応を批判する美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らが主導し、河村たかし名古屋市長も賛同した。署名活動は昨年8月下旬から2カ月間展開されたが、その後「名前を使われた」との指摘が県選管に寄せられた。選管が調べたところ、提出署名の8割超に当たる約36万人分が有効と認められないものだったことが判明。同じ筆跡とみられるケースがあったほか、既に死亡した住民約8000人分の署名もあったという。県選管は「民主主義の根幹を揺るがしかねない」として、容疑者不詳のまま地方自治法違反容疑で刑事告発。県警は告発を受け県内の市区町村選管64か所を捜索し署名簿を押収した。この問題では広告会社が下請けを通じて代筆のアルバイトを集め署名を偽造していた疑いが浮上している。もちろん徹底究明してもらわねばならないが、愛知県内の選挙人名簿を集められる立場にあり、知事のリコールを必要な資金を投じても実現させたいという目的を持つ人物がそうそうたくさんいるとは思えない。当事者たちに首謀者に関してまったく心当たりがないというのも不自然だ。私たちの国は、実は民主主義がまだまだ未成熟であったと内外に証明する大変恥ずかしい事件だと感じる。

★スズキさんちのオサムさん

2021年3月 1日

自動車メーカー、スズキの鈴木修会長が引退するという。91歳、昭和から軽自動車という日本ならではのブランドの車を開発、けん引してきた。
「スズキの鈴木会長」という言い方こそ日本的な製造業の象徴と言える。
創業者一族がその名前をそのまま企業名にしてきたわけだ。トヨタ自動車でも今もなお創業者一族が経営トップに君臨するが、以前はもっと多かった。
本田は本田宗一郎が創業したが、すでに創業者一族がトップではない。
松下電器も一族経営でなくなり、社名も今やパナソニックである。世界的に見てもフォードは創業者名だが、現在の経営陣は一族ではない。会社名が創業者一族の名前であり、今もその一族が経営を握る大企業というのはなるほど稀有なことである。
株式を公開し、経営陣を幅広く募る。
経営範囲も自国のみならずグローバル化してゆく。
また販売商品も多岐にわたってくると、一業種に限って知名度を上げた社名では実態を反映しなくなってゆくという事情もある。
時代の流れと言えばそれまでだが、社名とトップの名前が一致する大企業を一概に古い企業というマイナスイメージで私は捉えていない。
むしろこれからの時代、大企業でありながら個人商店時代の社風を残すような企業が強みを発揮する場面もあるのではと考えている。
今後テレワークが普及し日本的経営と言われる終身雇用制や年功序列賃金も過去のものになり、会社への帰属意識を感じることはますます薄れてゆく。実力ある人ほど数年でより良い待遇を求めて転職したりしていったときに、会社の吸引力、アイデンティティを保つのは大きな課題になるに違いない。
何しろかつては社宅に住み、仲人は上司、家族そろって社内運動会という会社が常識だった国なのである。
外国から連れてきた助っ人経営者が、コストカッターの異名のもと、長年働いてきた人の首を平気で切り、地域のかなめだった工場閉鎖もためらわず行った挙句、私腹を肥やすだけ肥やして果ては海外逃亡を図るというようなことは、間違ってもスズキやトヨタでは起こらないはずだ。かつて松下電器では毎朝社歌を唱和していた。本田の中国工場では朝のラジオ体操から一日が始まっていた。
西武グループの役員は創業家の墓参りから一年をスタートさせていた。
コロナの時代、中国台頭の世界経済の中で日本企業は生きるか、会社そのものの在り方が問われている。

★足利の山火事

2021年2月26日


栃木県足利市は、足利学校や国宝鑁阿寺(ばんなじ)など歴史に彩られた町だ。
渡良瀬川が美しく流れ、最近は「あしかがフラワーパーク」のフジの花も人気を集めている。
栃木県でも西部に位置し、群馬県とも接している。
その足利市で起きた山火事が広がり、避難住民の数も増え高速道路も通行止めになった。
春先は季節風も強く乾燥していて山火事が起きやすい条件が揃う。日本だけでなく海外でも大きな山火事のニュースは毎年のように伝えられる。ただ自然発火が多い大陸的な山火事と比べると日本の場合は焚火やたばこの不始末など人為的な原因が多いという。
今回も目撃者情報では焚火との関連性が指摘される。
地震にコロナに山火事まで気の休まることはないが、お互い周囲を見回し注意を怠らないようにするしかない。
足利は昨年まで盛大な「歩き愛です(あるきめです)」イベントを開催していた土地でもあり、市長はじめ市役所職員、商工会議所など大勢の知り合いがいるところだけに他人事ではない。まして群馬に住むようになり車で1時間かからない至近の地でもある。
一刻も早い鎮火と、皆さんの無事を祈りたい。
 

★50万人と7500人

2021年2月25日

日本でコロナにより亡くなった方は7500人あまり。
この数は決して少なくない。阪神大震災の死者が6000人余りだったからこれを上回る。
ただアメリカの死者は50万人だから桁が違う。
それなのにトランプ前大統領は失政を認めず、感染対策を自画自賛さえしていた。
バイデン大統領が追悼式で沈痛な表情で哀悼演説をしたのを見て、ようやく常識をわきまえた人に政権が引き継がれたと思った。
これは政策以前の人の質の問題である。
それにしても50万人とは、第一次・第二次大戦とベトナム戦争を合わせた死者を上回るというから、まさに100年に1度の大災害と言うべき惨禍である。
マスコミや野党が日本政府の対応を批判するのは簡単だが、私はこれまで医療と経済の両立を可能な限りうまくやってきたと思っている。
まず感染による死亡者を最小限に抑え込んでいること。
十分ではないとしながらも雇用調整給付金、休業補償、事業継続融資などによりこの一年間の倒産件数を前年以下に抑えていること。
経済の破局を食い止めるべく豊富な資金供給を行い、例えば株価が底割れせずむしろ上昇していること。
こうしたことはもっと評価されていいと思う。
誰が舵取りをしてもこの初めての難局で100点を取るのは難しい。
日本は全体主義的強行政策がとれないのだ。
そんな中で、とりあえず1年間で7500人の死亡者で抑えたことは他国と比べればよくやっているほうだと思う。
ただ、私はこれからが大変だと思う。
1週間で医療従事者1万人に一回接種したワクチンを、対象の日本国民に二回接種を終えるということをなるべく早く達成することは並大抵ではない。
世界を見渡せばワクチンの奪い合いだ。
未接種の国が100か国を超えると言われる。
いかに必要量を確保するか。
また全国への配送と接種会場の確保、順番整理などロジスティックスの課題は山積している。これを無事にやり遂げるのはいつのことになるか?
私は、年内は難しいと思っている。
ワクチンが効果を発揮し、日本からコロナの心配が消える日が来るのはいつか?
国民が平常の暮らしを取り戻す日はいつのことか?
全治5年、つまりあと4年はかかるというのが1年前からの私の予想だが、全治5年では足りないかもしれないとさえ最近思い出した。
コロナの恐怖から抜け出し、マスクなしで皆が通常生活を送る。多くの外国人がまたこの国を楽しみにやって来る。
そんな日は全治5年では、到底無理だと思う。
ここまでは日本国政府は頑張ったほうだと思うが、果たして4年後にそう言い切れるかはわからない。
 

★息子よ

2021年2月24日

おまえも社会に出てもう相応の年月が経つ。
いつまでも親の七光りと言われるのは、恥ずかしいと思わなければならない。
自分の仕事に親の名前など出すのはもってのほかだ。
たとえ上司から「君の親父の名前を出せば役人だって会わないわけにはいかないだろう。接待費はこの際いくら使ってもかまわないから。監督官庁の役人をもてなしてくれ」などと言われても、「父と私は別の人格です。今の私は父とは関係なく自分の実力で仕事をしています。確かに入社の経緯に父の後押しがあったことは否定しません。しかしそれから何年もたち、自分の力で仕事をしています。父も立場を気にしなければなりません。どうかご容赦ください」と言わなければだめだ。
そんな事いまさら父親に言われなくても、自分で考えられるだろう。
早く本当の意味で独立してほしい。
今私もいろいろ苦労している。
これ以上親に迷惑をかけるのは慎んでほしい。
                           父より

★顔認証、自動運転バス体験乗車

2021年2月22日

いま前橋市で全国初の画期的な実験が行われている。5Gを活用、路線バスを使っての自動運転だ。しかも顔認証によりキャッシュレスの乗客を捕捉するという先進的な試みである。
これは前橋市、群馬大学、地元バス会社などが協力して行っているものだ。完全な無人運転は法的に認められていないため運転席にバス運転手が座り必要に応じて手動運転に切り替えられるようにしている。さらに群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センターに設置された遠隔管制室で担当者が遠隔監視を行い、自動運転だけでは判断が難しい時に対応している。
バスは時速19キロで車体にカメラや障害物を検知するレーザーセンサーなどを装着、信号の色や周辺状況に応じてアクセルやブレーキなどを制御する。5G(第五世代移動通信システム)により安全性と効率性が向上、顔認証機能によってキャッシュレス乗車も目指している。
このバスに私はモニター乗車した。
モニターになるためにはまず市役所で登録が必要だった。顔認証用の写真を撮影してマイナンバーカードの顔写真と照合、本人確認したうえで登録する。こうすればバス乗車時に備え付けのカメラに顔を撮影させることで、私であることをバスが認識、実証実験中はモニター登録者は無料で乗車できる。
バスは「けやきウォーク」というショッピングセンターのバス停をスタート、ショッピングセンター内の駐車場内をゆっくり動き出す。たくさんの車が並んでいるし、車の間から子供などが飛び出す可能性もある。低速で慎重に動く。運転手は万が一備えてハンドルのそばに手を携えて待機している。
通りに出るとスピードが上がる。車線変更、信号停車、方向指示器をだして曲がることも問題がない。今回はJR前橋駅経由、上毛電鉄中央前橋駅までのおよそ10分ほどの路線での実験だった。
駅とショッピングセンター、あるいは駅と病院など近距離でそれほど利用者は多くなくとも地域の足として廃止できないという路線が今後ますます増えると予想される。こういう条件で自動運転バス、顔認証パスの運行は可能性が大きいと思う。体験してみて、前橋のような地方都市でのニーズをにらんでこの実証実験を行っている意味が理解できた。

★雨水

2021年2月19日

18日は雨水。降る雪が雨に変わる頃である。
列島はまだところにより大雪に見舞われているところもあるが、日一日と日脚が伸び、風ぬるみ少しずつ春を感じられるようになってきた。
驚くことに前橋に引っ越して3か月近く、まだ市内で傘を使った日は一日だけだ。
雪はおろか雨が降ったのも一日だけなのだ。
それでは渇水の心配があるかと言えば、群馬県でも北部にあたるみなかみ町などでは大雪になっており雪解け水が利根川を潤しているので、まず前橋で水不足は考えにくい。かりに利根川上流の群馬が水不足なら東京はもっと大変な事態だろう。
東京など関東南部も冬は晴天が多いが、実際に住んでみて前橋は東京以上に雲一つない晴天の日が続くことが分かった。
私が群馬に引っ越したと言うと、「雪で大変でしょう」と憐れむ声を多くいただいた。
皆さんニュースを見て誤解されているようだ。雪が多いのは群馬県北部で、南部に位置する前橋は雪はほとんど降らないのである。
「寒くて大変でしょう」という同情の声も多いが、実は暖房もよほど朝の早い時間でもない限り使っていない。横浜の家にいたころは一日中暖房の世話になっていた。
我が家は南向きで一日中陽がさし、暖房どころか蛍光灯も昼間は必要としない。
この冬は光熱費が大助かりである。
東京に暮らす以上に梅の開花や小鳥のさえずりに囲まれ春の訪れを実感している。
住んでみないとわからないことは多いものである。


 

★株価3万円に思う

2021年2月18日

株式市場に関心が集まっている。
30年ぶりの日経平均株価3万円超えに沸いている。
日銀などの公的資金が投入されているだけでなく、コロナでばらまかれた補助金で株を買っているという人もいるという話も聞く。
業績がいい企業の株が上がるのはまだしも、最悪の業績を発表した企業の株まで、業績回復を織り込んで「悪材料出尽くし」で上がっていると、証券会社は言う。
「買わないリスク」と証券会社が言い出すと、そろそろ危ないなと私は個人的に思う。
30年前、バブル崩壊の日々をNHKスペシャル取材班で連日追い続けていた。
当時はどんな悪材料でも株価は「悪材料出尽くし、買わないリスクで後悔する」という証券マンの言葉通り上昇していた。
89年12月29日大納会で38915円の最高値を付けた後、5日後の90年1月3日の日経新聞恒例新春経営者アンケートで多くの経営者が「年末には5万円」と回答していた。この新聞が出た翌日の1月4日大発会から株価の暴落が始まり、今日に至った。
いままたテレビでアナリストが年末には最高値更新間違いなし、近々8万円も夢ではないと景気よく言っていた。
このアナリストがまだ社会人になる前だったろう1989年の当時の先輩たちと彼は同じようなことを言っているわけだ。
1989年当時の証券マンの多くはバブル崩壊の過程でこの業界から消えていった。

 

★新幹線は安全か

2021年2月17日

冬の朝の都市型地震だった1995年1月17日の阪神大震災は午前6時46分という発生時刻の幸運さが印象的だった。6時を過ぎていれば新幹線も動き出していたので脱線転覆といった事態も想定された。
13日に発生した最大深度6強という東北の地震の発生は23時8分。まだ新幹線などが走っている時刻である。福島県内の東北新幹線の架線を支える電柱が曲がって不通になった。幸いにも事故には結びつかなかったが一つ間違えば大惨事になる危険があったはずだ。2004年10月の新潟県中越地震では上越新幹線が脱線する事故が起きた。また地震ではないが2019年台風第19号により長野県の千曲川堤防が決壊。隣接する北陸新幹線の車両基地「長野新幹線車両センター」が水につかるという被害も記憶に新しい。
日本では新幹線の安全神話は絶大なものがある。しかし災害などによる事故が絶対怒らないという保証はない。近年は台風などが接近するとあらかじめ計画運休する措置が取られるようになった。利用者から見れば台風被害が結果として空振りに終わることもあるだけに不便さに不満を持つ向きもないわけではない。しかし万が一の事態が起きた時のことを考えれば、これは仕方がないと受け入れざるを得ない。
特に山形と秋田の新幹線は在来線を走り単線区間もあり倒木や雪の被害もあるし、専用軌道を走る新幹線以上に危険と隣りあわせだ。何しろ踏切に立ち往生している車があっても不思議ではないのだ。
災害はないに越したことはないが、いつどこでも起こりうるという前提で細心の注意を払ってほしい。

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