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★重陽の節供と 九州の「くんち」との関わり

2020年9月 9日

九月九日は陽の数字が二つ重なった重陽の節供だ。
中国の陰陽五行思想では奇数は陽、偶数は陰と考える。しかも奇数の中でも極まった九が重なった日として最も尊ばれたのである。
重陽の節供は平安時代に重陽節として宮中に取り入れられ、貴族たちは宴を開いて菊酒を飲み、綿を菊にかぶせて露でぬれた被綿(きせわた)で体を撫でて長寿を願ったという。
中国では九月九日に茱萸(しゅゆ、匂いの強い山椒など)の枝を身に着けて山に登り菊酒を飲み食事をすると長寿になれるという言い伝えがあった。
日本に伝来してから貴族たちは茱萸を頭にさして邪気を避けたり、宴を開いて菊酒を飲んでにぎやかに長寿を願った。
桃の節供の桃酒、端午の節供の菖蒲酒、重陽の節供の菊酒というように植物に宿る霊力を信じ酒を酌み交わすのが節供の楽しみであった。
旧暦の九月は現代の十月にあたり収穫期なので、収穫感謝の祭事と習合しやがて吸収された。
めでたさも極まる九の日は神に願い感謝する祭りに絶好で、九州地方でまつりのことを「くんち」というのは九日が転訛されたものである。

★安倍首相の評価

2020年9月 8日

今日の株価は実体経済を反映していない。
実際の経済は相当厳しい環境に置かれたまま、しかも解決の見通しが立っていないのに日経平均株価はコロナ前の水準に戻っている。
この大きな乖離こそ、アベノミクスの最大の成果だと思う。
実体経済を反映していない株価は悪いものだろうか。
やがては実体経済通り株価も落ち込む可能性は強いと思ってはいるが、今この時点で株価が高値で維持されているのは金融緩和により余剰資金が株式市場に流れこんでいるためだろう。
そのことをおかしいというのは簡単だ。
しかし将来に悲観して株価が下がり始めて歯止めがきかなくなると、そのことがさらに景気を落ち込ませる原因になってしまう。
株価が高値を維持できていることは、より一層の景気後退や金融不安を防ぐ意味で重要なことのはずである。
思えば世界恐慌の時もあるいは日本のバブル崩壊の時も、株価の暴落がきつくそれが一段と景気を冷え込ませる要因となったのだ。
その学習効果として、世界の中央銀行が通貨供給の蛇口を全開にしている。
 
7年8か月前、安倍政権誕生時の日本の株価は1万円を割り込んでいた。現在の半値以下の水準だった。アベノミクスによる大胆な金融緩和により株価は一気に上昇してきた。戦後最長に迫る好景気を生み出したことが長期政権につながったことは言うまでもない。そしてまさに政権末期に襲った国難ともいえるコロナ危機においても株価が維持されていることを世間はもっと評価していいのではないか。
 
安倍総理が退陣表明をしたことを世界のマスコミは速報で伝え、トランプ米大統領はじめ主要国の首脳が安倍総理の労をねぎらっている。
こんなことはこれまでの日本の政権交代ではほとんど見られなかったことだ。
この7年余りの間に日本が国際舞台で評価を高めたことの表れなのだ。安倍内閣が誕生するまで日本の総理大臣はほぼ一年で交代を繰り返していた。それでは世界各国首脳に名前さえ覚えてもらえなかったはずで、極東の日本の国際政治上の地位が向上するはずがなかった。
そう考えると誰が後継総理になっても、国際舞台で安倍晋三を上回る評価を得るのは並大抵のことではないと考える。
もちろん安倍内閣にも問題がなかったわけではない。
しかし、野党とマスコミの粗探しに国民がうんざりしていたことも事実である。
政治家の評価は棺の蓋が閉じてからと言われる。
後世の国民の安倍晋三の評価は決して低いものではないと私は思っている。
 
個人的に好きとか嫌いということと政治家の評価は別の次元で行われなければならない。歴史的評価は、もりそば、かけそばに桜餅などとは違う次元の国家的見地からなされるはずである。

★白露

2020年9月 7日

今日は二十四節気の一つ「白露」である。
9月になっても40度を記録するところがあるなど残暑厳しい昨今だが、
白露の頃ともなれば朝夕はどことなく秋めいた気配が感じられるようになってくる(はずである)。
気温も下がり露が生まれる。
夜間に草木の葉に見られる露を「白」ととらえたのが古人の感覚だった。
秋分も近く、日暮れの早さも実感してくるこの季節、急速に秋の訪れを意識する頃となる。
露を愛でるような優しい感覚こそ秋という季節にはふさわしいと思うのだが、最近の天候の荒々しさ、猛々しさはそんな優しい感覚などどこかへ蹴とばしてしまうようだ。
かつて「いまはもう秋、だれもいない海」という歌詞の名曲があった。
今年は夏も海水浴場が開かれない前代未聞の年だった。
そしていま大型台風襲来の時、くれぐれも海や河川に不用意に近づかないようにせねばならない。
 

 ★9月はスタートの月

2020年9月 4日

最近の総理大臣の就任月を調べると、野田、鳩山、麻生、福田、安倍(一次政権)、小泉の各総理大臣が9月に交替または就任している。偶然とは言えない多さである。交替の事情はいろいろあるが、政権は学校より先に「秋入学」が好きなようだ。
突然の発表とは言いながら、政治経済状況も肉体的な状況も安倍退陣は時間の問題だったのかもしれない。
長期政権の跡目相続は政権の右腕が権力を踏襲しやすいもので、佐藤栄作の跡の田中角栄、中曽根康弘の跡の竹下登、小泉純一郎の跡の安倍晋三と考えれば今回も番頭の出番は必至だった。
逆に国民的人気に乗じて勝つような交代劇は、乱世型の政権交代の時に起こるもので細川護熙、小泉純一郎などの政権奪取はその例だろう。
話は変わるが、
天下分け目の戦いと言われた関ケ原の合戦も1600年9月15日であった。
ミズーリー号での降伏調印は1945年9月2日でもある。
今年の9月もコロナ後の新しい国つくりのスタートにしてほしい。

★絵に描いた餅は餅より高価なこともある

2020年9月 3日

 夢のない時代だ。
ため息しか出てこない。
コロナの憂鬱を皆が背負って生きている。
理想論を言うのが本来若者の仕事だ。
「おまえさ、そんなこと言ったって所詮、絵に描いた餅だぜ」
飲み屋で訳知り顔が先輩風を吹かす姿を以前はよく見かけた。
もっともこういう話はオンラインではやりにくいかもしれないが・・・
 しかしあえて言おう。
餅を絵にさえ描けない人がいかに多いか、と。
失敗を恐れず理想を描いてそこへ猛進する勇気・覇気を持つ人は貴重なのだ。
失敗を繰り返せば、何が悪かったのか学習するチャンスを得るものだ。
最初から失敗を恐れて何もしなければ、自らその学習のチャンスを活かしていないことになる。
 失敗は無形の財産だ。
そしてベテランになってからでは失敗は許されない。
若いうちの失敗の積み重ねは必ず生きるものである。
絵に描いた餅は餅よりも高価なことがあると知るべきだ。
 

★豆腐

2020年9月 2日

以前アメリカアトランタにあるコカ・コーラ社の本社を訪ねたことがある。
「日本コカ・コーラではジョージアブランドのコーヒーを自販機などで販売しているが、アメリカで販売していないのはなぜか?」
この私の質問に、太平洋地区総責任者は
「そもそもコーヒーは温かい飲み物で、冷やして飲む気がしない」と顔をしかめて如何にもまずそうに答えた。
確かに昔はアメリカではアイスティーはあったがアイスコーヒーは日常的な飲料ではなかった。
しかしその後、シアトル系のコーヒーチェーンがアメリカ国内でもアイスコーヒーをヒットさせていまではごく普通にアメリカ人は飲んでいる。
つまり単なる「飲まず嫌い」だったのかもしれない。
本来は温かくして食べるものを冷やして食べる、あるいは逆も試みる。
これは日本人の得意技かもしれない。
 
豆腐もその一つだろう。
湯豆腐や鍋もおいしいが冷やっこにして食べるとまた違う味わいがある。
これが豆腐の醍醐味だ。
ちょうど飲料の自販機外気温によって「温」と「冷」が切り替わるように(これも日本の独断場のワザだ!)、豆腐も夏の冷ややっこから冬の湯豆腐へと切り替わりいつも変わらず食卓を占める。
豆腐はそれ自体味が濃い食べ物ではない。他のおかずの妨げにならない味である。木綿もあれば絹ごしもあり、また手作り豆腐にはモノによりしっかりとした歯ごたえを感じさせてくれるものもある。
個性がないようで実は大ありなのが、豆腐である。
 
旅館に泊まった翌朝、手作りの湯豆腐が出ると、ああ日本旅館の朝ごはんは素晴らしいと至福を感じるものである。
猛暑に氷を浮かせ、ネギやミョウガ、ショウガなどでよく食べた冷奴だったが、そろそろ秋の食べ方が恋しくなってくる。けんちん汁やキノコ汁でもしっかりと存在感を示してくれるはずだ。
自動販売機の「冷」が「温」に変わるように。

★新学期に想う

2020年9月 1日

8月末の朝、地方の普通列車に乗っていたら地元の高校生の通学時間帯にぶつかった。
8月でももう普通の登校風景だった。
制服から判断するに、いくつかの学校の生徒が混在していたが、みな一様にノートや参考書と首っ引きだった。彼らの仲間内の会話から8月の最後に本来は7月にあるはずだった期末テストが行われているようだった。
コロナ感染拡大で一学期の授業が遅れ、7月8月と授業を続けようやく期末テストを8月末に行うことで9月からの二学期スタートにこぎつけるということのようだ。
いやはや大変な8月だったわけである。
というわけで今日9月1日は、とにもかくにも新学期スタートということだ。
それにしても大学生はもっと悲惨である。
キャンパスが立ち入り禁止で、入学式以来一回も大学に行っていないという学生もかなりいるという。
オンライン授業のみで先生にも同級生にも会ったことがなく、サークル活動もできなくてこれで大学生活かと怒りとも悩みともいえぬ声があちこちから聞こえてくる。
これは他の国でも同様で、本来のキャンパスライフを過ごせない以上、学費を返還せよという抗議行動を起こしている国もある。
先日経済誌がこのことを取り上げたところ、東京のあるマンモス大学の学長が
「学費というのは学士の単位取得の費用を4年で割ったものを、毎年収めているもので割り引いたりするものではない」という趣旨の発言をしていた。
まあ、ずいぶんと高飛車な世間知らず!
さすがに大学という象牙の館しか知らない頭でっかちの物言い、と呆れたものだ。
学生に申し訳ない、貴重な学生時代の経験も人生の糧なのにそれを提供できないことは管理者として申し訳ない、という言い方がどうしてできないのかと感じた。
苦労して子供を大学に行かせている親の気持ちなど少しも理解しようとしない人がトップなのかと腹も立った。
まだまだコロナの影響は長引くだろう。
受験に就職など人生の重要なステージの日程が狂うことで不利になる人も出そうな雲行きだ。
社会全体で若者の未来を潰さないように配慮していかなければならない。
 

★二百十日

2020年8月31日

厄年、厄回り、厄払い、厄除け・・・・
厄という字は苦しみや災難などを表し、できれば避けたいものの代表だ。
暦でいう厄日は二百十日、二百二十日のこと。この日は立春から数えて二百十日目、二百二十日目と言うことでおおよそ天候の荒れる節目にあたる。例年だと二百十日は9月1日だが、今年はうるう年で今日がその日に当たる。9月1日は関東大震災の日にも当たりまさに厄日であった。
この当日が荒れるということではなく、昔からこのあたりに野分、台風が襲来することが大かったという意味だ。「野分」とは野の草を吹き分けるほどの暴風という意味である。
今年は台風の発生が今のところ少ないが、年間発生数は例年20数個とほぼ一定数だから秋に一気に量産する可能性が指摘されている。
最近は海水温が上昇し、勢力が大きくなる傾向にあるし平均時速が遅くなっていることも気になる。ある地域に集中的な被害をもたらす危険性が大きい。
自然災害に加えて今年は新型コロナの感染拡大もありまさに厄と戦う年になってしまった。
二百十日前の立春の頃といえば、横浜港に「ダイヤモンドプリンセス号」が接岸したころである。まだコロナ騒ぎも極めて限定的な話だった。この7か月余りで激変した日本と世界の状況を思うと、声も出ない。
なんとか、厄よ去ってほしいと、祈るばかりである。

★秋以降、さらにカンフル剤が必要だ

2020年8月28日

本年4月~6月GDPが戦後最悪になったと報じられた。
ただ5月までは緊急事態宣言で大型店が軒並み閉店していたことで、6月の消費は拡大したという分析だ。
もちろん店が開いていなければモノは売れないから4月5月の反動需要が6月に発生したことは想像できる。
そして見逃せないのが、遅れていた定額給付金の国民一人当たり10万円がこのころようやく届き始めたことである。
夏に向けてエアコンや冷蔵庫といったものが「臨時収入」でいちばん買いやすい商品だったようで、大手量販店を中心にこの売り上げが大きく業績を押し上げたようだ。
私の知っているところでは眼鏡店もこの恩恵を受けていた。
若者向けのレンズやフレームが安価な店ではなく、中高年向けの多焦点レンズと年齢相応のフレームを購入すれば、10万円という「臨時収入」はちょうどよい購買につながったとみられる。
 
こうした効果があっても4月~6月は戦後最悪だったのだ。
さて問題はその後である。
7月以降の消費拡大をけん引するはずだった「GoTo キャンペーン」が不発に終わり、祭りなど大型イベントの中止で夏休みの消費は大きく冷え込んだ。
ボーナスや残業手当の減少、さらには雇用不安もあり、定額給付金を使った後の消費需要はまた低迷するだろう。
外国人観光客も依然としてほぼゼロ状態であり、秋以降政府が次の一手を打たないと景気は一段と冷え込むことは間違いない。
こんな非常時に通年で国会が開かれていないということは理解しがたい。
臨機応変の対応を政府・国会がしなければ、秋冬を越せない企業が続出する恐れがある。
日本経済はいま存亡の危機に立っている。

★さんま不漁

2020年8月27日

「秋の味覚として庶民の食卓には欠かせないサンマだが、近年高値が続いている。
水温が高いこと、近隣諸国の乱獲など原因はいろいろあるようだが、どうもこの秋も期待できない様相だ。
サンマ漁は漁業者が公平に水揚げできるように小型船から順次漁は解禁される。
しかし近海を主な漁場とする小型船が水揚げ日本一の根室港に帰ってきたところ水揚げはゼロだったという。大型船は魚群を求めてきた太平洋の公海を目指して出漁中だが、見通しは明るくない。
 
昨年のサンマ水揚げ量は前年比66%減の4万517トンで半世紀ぶりの過去最低を更新した。北海道が国内水揚げ量の半分以上を占め、宮城、岩手県が次ぐ。
温暖化に伴い日本近海の海水温が高まり、冷たい水を好むサンマの来遊が遅くなっている。今年は今のままで行くとさらに不漁になりそうだと関係者は不安の表情だ。
 
サンマだけではない、イカも同様の不漁が続いている。
鰻はすでに天に上り、大衆魚も彼方へと遠ざかってゆく。

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