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★優秀な経営者に寝坊な人はいない

2019年8月19日

おそらく数千人という規模で経営者の取材をしてきました。
私の独断と偏見で言わせてもらえば、寝坊な経営者で成功している人はいなかったと思います。
もちろん仕事自体が深夜という場合は、昼と夜が逆転しているという人はいるかもしれません。
そういう人は例外として、概して優秀な経営者程、早起きだと思います。

商売の基本は、雨が降ったら傘を売れということです。
世の中のニーズに俊敏に対応するということです。
だとすれば、いち早く雨に気が付かなければなりません。
他人より先に雨に気づき、傘を並べるというビジネスの原点を考えれば、他の人より遅く起きたのでは、何歩も出足から後れをとることになります。

これは物理的に早く起きるというだけにとどまりません。
何事においても一歩先を見据えて動く俊敏さが成功のカギということです。
どんな挑戦にも失敗が伴います。
その時にいち早く修正する余裕を作っておくことが大切です。

時間的余裕が判断の余裕を生み、対応策を生み出します。

つまるところ成功するかしないかは、そんな何でもない日頃の処し方によるのではないでしょうか。
 

 

祭りのあとの虚無感

2019年7月24日

参議院選挙は終わったが、何か虚無感しか残っていない。
誰も勝たなかった選挙なのだ。
一番負けたのは国会だ。投票率が50%にも及ばないという現実。国民の関心の低さというか、何も期待されていないということを深刻に受け止めるべきだ。
粗さがしと、パネルボードを持ち出してテレビの前で国会質問することだけに一喜一憂している軽薄な国会議員に国民は愛想をつかしている。
選挙結果は、自民、公明両党で71議席を獲得、改選議席の半数62を超えたが、自公と憲法改正に前向きな日本維新の会の「改憲勢力」では、改憲発議に必要な参院の3分の2(164)を割り込んだ。
立憲民主党は改選議席の倍に迫る17議席に伸ばした。しかし3年前あるいは6年前の段階でこの政党はなかったことを考えると「伸ばした」というほど支持が増えたとはいいがたい。政治団体「れいわ新選組」は比例で2議席を獲得、また政治団体「NHKから国民を守る党」も1議席を得たことを考え合わせると、反与党の意思を集める受け皿がいかに少なかったかということではないかという気がする。
既存野党のだらしのなさだけが印象に残る、後味が悪い選挙だった。
きわめて与党寄りというより首相よりの新聞が「安倍6連勝」と書き立てるほど実際には与党も勝ってはいないのだ。
安倍首相(自民党総裁)はテレビ番組で、改憲について「議論していけという国民の声を頂いた。国会で議論が進んでいくことを期待したい」と表明した。
改憲勢力の非改選議席は無所属を含め計79。改憲勢力で3分の2に必要な85議席に4議席足りなかったため、首相は国民民主の一部などの協力も得て、早期の改憲発議を目指す意向だ。
仮に改憲が発議され国民投票になって、果たして投票率が50%を超えるだろうか?
危機意識の乏しいこの国の行く末を案じる。

 

恍惚の人半世紀

2019年6月24日

 半世紀前、有吉佐和子さんの「恍惚の人」がベストセラーになった。
息子のことがわからないくらいなってしまった舅の世話に悩む嫁の苦労話だった。
当時は認知症などという言葉もなく「恍惚の人」というネーミングが話題になった。
その本を読みかえしてみて今ではどこでも聞くような話であることを感じた。
当時の日本では珍しい話が今は当たり前になっている。
2018年中に認知症か、その疑いが原因で行方不明になり警察に届け出があったのは前年比1064人増の16927人だったことが警察庁のまとめで分かった。
統計を開始した2012年と比べ1.76倍になった。
12年以降毎年増え、過去最多を更新している。
昨年中に所在確認できなかったのは197人だった。

 

少子化加速

2019年6月10日

今年の新成人数は125万人だった。
厚生労働省の人口動態統計によると2018年に生まれた赤ちゃんの数(出生数)は統計開始以来、最少となる91万8397人(前年比2万7668人減)となり、3年連続で100万人を割り込んだ。
つまり20年後の新成人は今年と比べて30万人以上減るわけだ。
3割も減る計算である。
少子化は止まらない。
女性1人が生涯に産む子どもの推定人数を示す2018年の合計特殊出生率は1・42となり、前年から0・01ポイント下がったことが7日、厚生労働省の人口動態統計(概数)で分かった。3年連続の減少。若い世代が減っており、安倍政権が掲げる「25年度末までに出生率1・8」の目標達成は厳しさを増した。10月から幼児教育・保育無償化が実施されるが、より実効性の高い少子化対策が求められる。
政府の対策の効果が上がることを期待はするが、現実には個人の事情に起因するものだけに経済環境の整備だけで解決するとは考えにくい。
生産人口減少を前提に国造りと考えることが令和の時代の基本戦略だろう。
AIによるロボット導入と外国人労働力の誘致以外に解決策は見当たらない。
ロボットと人間の仕事のすみわけ、また単なる実習生による助っ人ではなく、移民を認めることをタブーで議論しないで済ますことは許されない。
外国人が人生の大半をこの国で働く時代に、同権利を認めるか考えておかなければ欧米のようにデモやストライキ、果てはテロといった紛争の火種になる可能性を指摘しておきたい。

令和の時代、中高年の闘い

2019年6月 6日

 人生100年時代に48歳はまだまだ若い。
しかし小学生や中学生が活躍し、何より人工知能AIの進出が著しい囲碁将棋の世界にあってはもはや「晩年」なのかもしれない。
平成の怪物羽生善治さんは、近年「老い」と闘っているように見える。
羽生さんは史上初めて、七大タイトルを同時制覇。
その後も99期という最多タイトルを獲得、タイトル戦以外の一般棋戦で最多優勝(45回)など、数々の新記録を打ちたて2017年には、現在7つある永世称号の資格を全て獲得する「永世七冠」を達成し、18年に将棋界初の国民栄誉賞を受けた。
将棋界は若手棋士が次々に台頭、群雄割拠で多くの棋士がタイトルをもち、藤井聡太七段をはじめ十代の棋士も次々に活躍している。その背景にはコンピュータによるデータ分析が巧みな若手ほど多くの棋譜を会得し実戦に活用しているという「修行のイノベーション」がある。「昭和の怪物」大山康晴十五世名人の時代まではいわばアナログの時代、それを平成の時代代わりに登場した羽生さんは、出始めたパソコンなども活用する先駆者であった。
先日その大山さんの記録通算勝利数1434勝を上回る歴代最多勝を記録した羽生さんは、直近ではすべてのタイトルを失って称号がなくなり「九段」を名乗っており、引退もうわさされる状況だ。
令和の時代に平成の怪物がどう踏ん張れるか、それは時代に抗う中高年の苦闘と受け取れる。
頑張れ、羽生さんと声をかけたくなる人も多いに違いない。

 

外国人観光客誘致に最大の援軍、世界遺産ブランド

2019年5月17日

最近は世界から観光客が来る時代。
関空という外国人のゲートウエイ近くの世界遺産は経済効果大とみる。

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関は日本最大の前方後円墳「仁徳天皇陵古墳」(大山古墳、堺市)を含む大阪府南部の「百舌鳥・古市古墳群」を世界文化遺産に登録するよう勧告した。全49基の古墳が対象。文化庁が発表した。

6月30日~7月10日にアゼルバイジャンで開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式に決まる見通しで、天皇や皇族が葬られた「陵墓」が世界遺産になるのは初めて。
令和に入り最初の世界遺産となる。

登録されれば日本の世界遺産は文化19、自然4の計23件となる。
文化遺産の登録は、2013年の「富士山」以降7年連続。

宴の後

2019年4月22日

改元ブームが一気に花開こうとしている。

これから東京オリンピックまでは日本の「ラストリゾート」である。

しかし宴が去った後、令和は生易しい時代ではない。

人口減少と高齢社会本格化、日本の主要産業だった自動車と家電に暗雲が立ち込め、混迷が予想される。

国立社会保障・人口問題研究所は都道府県別の「日本の世帯数の将来推計」を公表した。

世帯主が65歳以上の高齢者世帯は21年後の2040年に2200万世帯を突破し、このうち一人暮らしが占める割合は全都道府県で30%を超える。

東京など15都道府県では40%以上となる。同研究所は「高齢化の進行に加え、未婚の増加が背景にある」としている。

40年には、人口が多い「団塊ジュニア」が65歳以上になり高齢者数が3900万人超とピークに近づく一方、少子化の影響で社会保障の支え手となる現役世代が激減。高齢者の社会的孤立を防ぎ、どう支えていくかが大きな課題となる。

 

さらばカルロス・ゴーン

2019年4月 9日

日産自動車は臨時株主総会を開き、会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕された前会長のカルロス・ゴーン容疑者と前代表取締役グレゴリー・ケリー被告を取締役から解き、筆頭株主であるフランス自動車大手ルノーのジャンドミニク・スナール会長を新たに選任する議案を可決した。

カルロス・ゴーンを日本に連れてきたのは元日産自動車社長で2015年に亡くなった塙義一氏だ。

米国でのリース販売の損失などで日産は経営危機に陥る。

会社存続のため塙氏はパリに飛び、ルノーに提携を懇願した。

日本に帰国すると待ち構える報道陣に塙氏が「優秀な経営者をルノーが送り込んでくれる。これで日産は大丈夫です」と安どの表情を浮かべたものだった。

カルロス・ゴーン容疑者の悪事がいま次々に明るみに出ている。

もちろん会社を食い物にした罪は許されないが、そのゴーン容疑者に頼らなければ日産は持たないと当時は社長も認めていた。

そんな悪辣な奴を三拝九拝で迎えた日産経営陣に問題はなかったのか。

金銭面のゴーン容疑者の性癖は昨日今日のモノではないと思われる。

それなのになんの「身体検査」もせずにゴーン容疑者に会社のハンコを無条件で預けてしまった当時の日産経営陣に問題はなかったのだろうか。

少数派かもしれないが、私は日産は被害者というこの事件の図式に疑問を持っている。

人間万事塞翁が馬

2019年3月25日

平成最後の大相撲春場所は横綱白鵬の全勝優勝で幕を閉じたが、千秋楽結びの一番の横綱鶴竜との熱戦で白鵬が右腕上腕部を痛めたことが、今後に影響を与えないか心配される。
思わぬケガで短命横綱に終わった稀勢の里の記憶が新しい。
また今場所は大関栃ノ心の関脇への陥落も決まったが、怪力で横綱も近いと思われた努力の人が、わずか5場所で大関の座を去ることになったのも相次ぐケガが原因だ。
今場所なんと序二段まで落ちた元大関照の富士もケガに泣いた力士だ。
今に始まったことではないにせよ有望力士がケガに泣くケースはあまりに多い。
そうした中でかつて稀勢の里と同じ時期に大関になったもののケガに泣き、大関陥落し平幕に落ちてしまった琴奨菊が今場所は元気に二桁の星を上げた。
ライバル稀勢の里が横綱になったのとは対照的に平幕に落ちた時には悲劇に見えたが、稀勢の里が早々に引退した今、元気に相撲を取り続ける姿を見ると人生はわからないものだ。まさに人間万事塞翁が馬である。
栃ノ心よ、照ノ富士よ。そしてこの春の人事異動で左遷と嘆いている人よ。ケガのような不運は誰にも付きまとうが、腐らず焦らず頑張っていればいつかまた違う人生が切り拓けるものだ。今場所元気いっぱいでひょうひょうと相撲を取っていた琴奨菊は、なにか吹っ切れたような表情だった。

 

「山の手」から「川の手」へ

2019年3月22日

前回の五輪で東京は渋谷や新宿などを中心に山の手地区の人気が高まった。

それに対して今回は隅田川沿いの川の手が注目されると、私は主張してきた。

浅草、両国、秋葉原、そして豊洲に晴海とすべて隅田川沿いに位置している。

ことしの「地価」が公表され、外国人観光客が増加し店舗やホテルの需要が高まっている東京・浅草では、35%近い上昇となった。

東京23区では6年連続ですべての区で地価が上昇し、特に荒川区や台東区など都心の北側の区を中心に、都心へのアクセスの向上や、再開発による生活環境の改善などの影響で上昇率が高くなった。

東京では、外国人観光客が増加して店舗やホテルの需要が高い浅草地区のある「台東区」で特に高い上昇率となるなど、都心の北東側の区で上昇率が高くなっている。

最も上昇率が高かったのは台東区浅草1丁目で、去年より34.7%上がった。

外国人旅行者の増加で、新たなビジネスが生まれて地価が上がるという循環に入ってきている。

東京・浅草では、外国人観光客が利用するホテルや着物レンタル店などの開業が相次いでいる。

インバウンド需要が土地価格に関わるという現象は今後も続くとみる。

 

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