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★「笑点」ヤマダくんに見る「明日は我が身」

2020年6月23日

テレビ番組「笑点」の大喜利コーナーで長年座布団運びをしてきた山田隆夫さんが最近出演しなくなった。
メンバーたちが一堂に会することができなくなり「オンライン大喜利」になったため、座布団運びのヤマダくんの仕事がなくなってしまったのだ。
亡くなった司会者の桂歌丸さんから「世の中でもっとも楽な仕事」などと揶揄されていたが、それでも番組に欠かせない脇役として皆勤していたのに、である。
リアルの座布団がなくなったのだからヤマダくんの居場所がなくなったのも当然と言えば当然かもしれない。
彼が悪いことをしたわけではないけれど、コロナのせいで気が付いたら一人の仕事が消えてしまったわけだ。

このことは決して他人事ではないと思う。
テレワーク、オンライン会議、ハンコ不要といった職場の劇的変化の中でさまざまなリストラが行われることは間違いない。
とくにかつて窓際族と呼ばれた生産性は乏しくも長年勤続していたことで論功行賞的に職を確保させてもらっていた中高年はもう仕事がなくなる。
テレワークに窓際族は不要だ。
コロナの激流は、多くのビジネスを淘汰し、また多くの人たちの職を奪う。
仕方がない、そうせざるを得ないという免罪符がビジネス街に舞っている。

★「名刺が消えるとは思っていませんでした」

2020年6月22日

コロナ問題が顕在化してから、「まさか」と思うようなことがどんどん現実になってゆく。
最初オンラインミーティングに付随して「オンライン名刺」というものが開発されたと聞いたとき、正直「なにをばかばかしい」と思ったものだ。
しかし今や日本の大企業がこぞって「オンライン名刺」採用に動いている。
ビジネスの現場で名刺交換は「濃厚接触」の最たる場面だし、他人からもらった名刺にウィルスが付着しているかもしれない。
オンライン画像に映し出された二次元バーコードを読み取れば相手の名刺情報をこちらのパソコンなどに蓄積できるという。
そんな初対面の名刺交換からスタートして濃密な人間関係など築けるものか、などという人は、時代遅れでビジネスから退場しなければならなくなる。
やがてオンライン名刺交換で育った人だけのビジネス社会が来るかもしれない。
 
平成の30年に起きたことは令和では10年で起きる、と私はこの正月に予想した。

それから2か月後に始まった「コロナ時代」には、10年どころか1~2年で変化が起きる可能性が出てきたと思う。
ついでに言うならば「駅前から銀行の支店と塾とパチンコ店が10年で消えるかもしれない」とも正月に予想した。
まさにその3つのビジネスはコロナの影響を最も受けており、10年どころか数年で淘汰が進みそうな雲行きである。
私の予想を相当上回る勢いだ。ここまではある程度予想した私でもまさか名刺が消えるとは思ってもみなかった。
私の不徳のいたすところである。

★今度の日曜日は父の日

2020年6月19日

母国母校 母船母屋と 母ばかり 父はいづこへ けふは父の日
 
これは昨年ある新聞の短歌投稿欄での入選作品である。
横浜市の西村晃さんの作品だ。
手前味噌で申し訳ない。
しかしながらたしかに「父」という存在感は日本語の世界でも薄い。
「母の日」の浸透度から比べると父の日は地味な存在かもしれない。
ところで、父の日のプレゼント、例えばどんなものが考えられるだろうか?
ネクタイ、ベルト、カバン、名刺入れ、財布・・・・。
ほら、お父さんへのギフト定番品はいかにも明日からまた働きに行ってくださいというものばかりではないか。
お父さんのなかにはリタイアしたり、テレワークの人もいるはずなのに、お母さんと比べてお父さんへのプレゼントは難しい。
ある時、百貨店の父の日用のポスターのキャッチコピーに「お父さん頑張って」とあった。その百貨店の社長に「これではお父さんはいつまでも引退できませんね」と言ったら「たしかに」と笑っていた。
実際高齢社会になってリタイアした男性を対象にした商品開発は大きなテーマである。
会社人間でなくなったお父さんはどこへ行くのか?
父の日を男の居場所を考える日にしたい。

★混迷するアメリカ大統領選挙と世界

2020年6月18日

高齢社会を象徴するような70代候補者同士の一騎打ちとなるアメリカ大統領選挙、投票まで4か月余りだが重大な局面を迎えている。
コロナによる混迷に加えて、大規模なデモが全米各地で発生しているからだ。
中西部ミネソタ州ミネアポリスでの白人警官による黒人男性暴行死事件を受けて人種問題が大統領選挙の主要争点に浮上してきた。
再選を目指すトランプ大統領(74)、一方民主党の候補者指名を確実にしたバイデン前副大統領(77)。
トランプ氏のデモ対応をバイデン氏は「強権的」と非難。
大統領は人種差別を激化させるような言動を繰り返して火に油を注いでいる。
共和党内でも反トランプの動きが表面化してきた。元大統領や元閣僚らがこぞってトランプ大統領の再選を支持しないと公言し始めた。
頭の中は選挙のことしかないように見えるトランプ大統領が、世界のリーダーとしての見識を忘れなりふりかまわぬ選挙対策的政策をとることで、アメリカはもとより世界全体の混乱に拍車をかける危険性が高まっている。
コロナに乗じて覇権拡大を目指す中国の動きからも目が離せず、世界情勢は危険水域に入っている。

★東京オリンピックの行方は?

2020年6月17日

まだ本年のオリンピックの延期が決まる前に麻生副総理が意味深なことを言っていた。
「40年ごとに呪われたオリンピックがやってくる。1940年日本は東京オリンピックを辞退した。1980年はモスクワオリンピックのボイコット、そして2020年は・・・」
結果的に副総理の言は的を射ていたのかもしれない(もっとも政府首脳が言うべきことかは別問題だが・・・)。
 
さてもしオリンピックを来年も開催できない場合は、再延期はなく中止とするということは日本政府、IOCともにコンセンサスのようだ。
国際オリンピック委員会(IOC)と東京五輪・パラリンピック組織委員会はこのほど来年の東京五輪・パラリンピック大会の準備に関するロードマップをまとめた。
それによるとコロナは世界を変え、物事の優先順位も変わったとし来年の大会を過去に例を見ない団結と共生の祭典、と位置付けている。
 
現在日本は世界のほとんどの国との出入国を禁じているのだから、これを解除できるようにするためにはワクチンの普及は必須だろう。
日本国内はもちろんのこと発展途上国を含めた世界中から選手役員、そして応援団を迎える状況となるか、相当にハードルは高い。
またいざ開催となった場合、選手村での集団生活が可能か、マスクなしで三密のレスリングや柔道などの競技ができるか、また無観客ではなく、観客を競技場に迎えられるのか。
 
もしこうした課題の克服ができなかったとき、政府や組織委員会、東京都はどう説明し、またかかった費用をどう償うのだろうか。
コロナ危機は大きな禍根をここでも残すことになりそうだ。
開催の最終決断まであと半年くらいしか時間はないはずだ。
ストップウォッチを睨むような緊張の日々が続く。

★コロナ・ピューリタニズム

2020年6月16日

精神科医で筑波大学教授の斉藤環さんの記事を読売新聞で読んで共感した。
氏はコロナ禍での新しい人間関係をコロナ・ピューリタニズム(CP)という言葉で表現している。
「CPとはほとんど晴耕雨読の勧めともいうべきもの」と斉藤氏は言う。
 
「できるだけ他人と交わらず、一人耕作(テレワーク)に励み勤務時間外は読書などして身の丈以上の浪費を慎み、コンサートなど歌舞音曲も事実上禁止。喫煙や水商売など不健全とされてきたものを忌み嫌う」というような禁欲的プロテスタント的価値観がコロナ禍の中で醸成されつつあるというわけだ。
 
「三密」を悪いことと感じる価値観が生まれ、その顕著な表れが「自粛警察」と呼ばれる行動を生む。すなわち営業を続ける人や外出する人へのバッシングを加速させるのは倫理的な後ろ盾を得て、自分に正当性があると確信できたとき人は最も攻撃的になる。
最初は医学的要請だとわかっていたが、段々倫理と関わって怒りを感じる人が増えてくる。
 
思えば日本人は元来こうした精神構造に陥りやすい傾向があるように思う。
幕末明治期の廃仏毀釈や戦争中の敵性語追放など政府の示した方向に民間が過剰に反応してエスカレートしてゆくことはこれまでもあった。
「他者に触れてはいけない」という倫理観が行きすぎると、社会全体の幼稚化にもつながりかねない。
 
疫病も怖いが、人心の荒廃もまた気になる昨今である。

 

★善光寺御開帳 一年延期

2020年6月15日

新型コロナウィルスの感染拡大の影響で来年春に予定されていた長野善光寺の「御開帳」が一年延期され、2022年春に行われることになったという。
善光寺の御開帳は数え年で7年に1回行われ、本尊の分身とされる「前立本尊」に回向柱が設置され、参拝客が手で触れて祈りをささげる。
2か月弱の期間中長野に集まる人の数はすさまじい。前回の2015年は実に707万人が訪れている。長野五輪に合わせて1998年長野新幹線が開業したが、それまで500万人台だった参拝者が新幹線開業後最初の御開帳で初めて600万人の大台に乗り、さらに北陸新幹線開業以後700万人を超えたことになる。五輪以上の経済効果と言ってもいい。
当然三密が心配され、来年の御開帳を一年先送りにすることになったわけで地元の経済にも大きな影響は必至だ。善光寺御開帳のあらたな日程は22年4月3日から5月29日の57日間となる。
御開帳は地元で地震があった1847年と戦時中の1942年に中止になったことがあるだけというから、地元にとっては稀に見る大事件ということになった。
今年は全国の大きな祭りや花火大会などのイベントがことごとく中止や延期になってしまったが、コロナ第二波の襲来のあるなしにかかわらず影響は来年まで続くことは間違いなさそうだ。もともと祭りなどは災厄除去祈願に由来があるものが多いのにそれさえ開けないというのだから何ともやりきれない。
 

★虎ノ門ヒルズ駅開業

2020年6月12日

東京メトロ日比谷線に新駅が誕生した。
虎ノ門ヒルズ駅。
銀座線の虎ノ門駅と地下通路で結ばれた。森ビルが開発中の虎ノ門ヒルズプロジェクトは最終的に4棟の超高層ビルが並び立つ予定で、このほど2棟目も完成した。周辺人口の増加に対応するための新駅の登場である。
まだ街が完成していないことと、何よりテレワーク等で出勤が抑制されていることもあって新駅周辺は閑散としていた。
この虎ノ門地区だけではなく、高輪ゲートウェイ駅周辺、麻布台プロジェクト、常盤台プロジェクトに渋谷再開発など東京では大規模なオフィスやホテルの建設計画が目白押しでオリンピックとも絡んで土地バブルの様相となっていた。
そこにコロナショックが襲い掛かった。
年間4000万人、さらに近いうちに6000万人もの外国人観光客誘致を前提にしていたホテルは、観光客と出張客激減で一気にだぶついてしまった。またコロナ禍を契機にテレワークが普及すれば果たして都心に旺盛なオフィス需要が今後も続くだろうか。さらに高価格のタワーマンションも乱立するが、経済情勢不透明な状況からこちらも購入者確保に疑問符が付き始めている。
バブル期の予測で建設された不動産がその後の長期低迷で不良債権化した悪夢がかすめる。
突然の経済と社会環境の激変を受けて、都市計画の行方が気になる。

★ 料理文化は生き残れるか

2020年6月11日

 
お茶を習っている人から、「講座が開かれない」という話を聞いた。
確かに狭い部屋でマスクもせずに接するお茶会は「三密」かもしれない。
フレンチレストランや日本食の会席料理店などの経営も大変そうだ。
会話をするな、対面で座るなと言われても、記念日の会食やプロポーズの大切な会食でそれは無理というものだ。
一般の食堂なら弁当販売や出前などに活路を見出すこともできるだろうが、
こうした店は一皿ずつ、盛り付けの美しさも料理の値打ちと考えてきた世界である。
何年も現在のような状況が続けば廃業が増えることも予想されるし、シェフや板前希望者も減りかねない。
食は文化である。
名職人が作った皿やグラスに、土地の新鮮な素材を巧みに調理し、美しく盛り付ける芸である。
そこには料理に対する説明があり、食する人の感動も生まれる。
感動は人に伝えてこそ倍加する。無言で表現するのは難しい。
人類が長年にわたり育んできた食文化が、コロナ禍により朽ちてゆくとしたら悲しいことである。

★時の記念日

2020年6月10日

私の腕時計は自動巻きだが、二三日使用しないと止まってしまいあらためてセットする必要がある。
このところ自粛生活が続き外出の機会が減っているため腕時計を身につけないことが多く、しばらくほったらかしで止まったままだ。
最近はスマホがあるので腕時計を持ち歩かないという人も増えているようだが、私もアフターコロナでは腕時計なしの生活になるかもしれない。
 テレワークが続きずっと家にいると曜日感覚を忘れるという人も多かったかもしれない。
緊急事態宣言の間、仕事にも行けず、店も閉めたままだったという人たちにしてみればまさに時が止まったような前代未聞の状況だった。
 
いまから1349年前、天智天皇が「漏刻」という水時計を使い初めて時を知らせた。
この日を今の太陽暦にすると6月10日、時の記念日の由来である。
 
日本経済が再び正常な時を刻みだし、再生のリズムがダイナミックに動き出すことを願ってやまない。
 

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