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西村晃の路地を曲がれば、もう旅人

第34回 10月 房総、茨城の旅

私の自宅は横浜、神奈川県から東京を挟んだこのエリアはあまり縁がなかったが、アクアラインの通行料金がETC割引でそれまでのおよそ三分の一の800円に値下げされたことで心理的にも近くなった。
川崎からアクアラインを渡るのはわずか15分。

木更津から自動車道を乗り継ぎ「ホキ美術館」へ。
医療用不織布などのメーカー、ホギメディカルが開設したこの美術館は、日本初の写実絵画専門美術館だ。
住宅街にある美術館はレストランも併設。

まずランチを楽しみ展示を見て回る。
女性をモデルにした絵画を中心にリアルな描写の作品が並ぶ。
写真と間違うほどの臨場感におもわずため息が出る。
外房線土気駅からバスかタクシーというアクセスは、横浜からわざわざ来ればここだけで一日をつぶしてしまう。
クルマだからこそ行く気になった。
ここから40分ほどで大多喜へ。

旧国鉄木原線を第三セクター会社が引き継いだ「いすみ鉄道」の中心駅。
のどかな田園地帯を走り沿線の四季折々の花が美しい。


関東とは思えぬのどかないすみ鉄道

上総中野と大原を結ぶが、本日は大多喜駅前に車を停めて外房線との接続駅大原までを往復する。
2時間のローカル線の旅を楽しんだ後、銚子方向に車を走らすうちに日が落ちた。
早朝歩いて浜辺を散歩。
九十九里の水平線から上がる雄大な日の出を見る。


外房の景色を堪能

さて今日の最初の目的地は屛風ヶ浦。
銚子の半島部の付け根、南西の海岸線に10キロ余りの断崖絶壁が続く。


屛風ヶ浦


10キロにわたり奇岩連なる屛風ヶ浦

崖に見られる独特の縞模様は太古の昔には海の底にあった砂岩の層に火山灰が堆積した関東ローム層が重なったものだ。
独特の景観は英ドーバー海峡のホワイトクリフに似ていると「東洋のドーバー」とも呼ばれる。
こんな絶景が関東にあったのかとあらためて驚く。
そしてこのロケーションはやはりクルマでないとアクセスは難しい。


海底の砂岩層に関東ローム層は重なった

昼食は街道筋に「板東太郎」を見つける。
茨城県を中心に地元で人気の和洋食メニュー豊富なファミリーレストラン。
ここで「うな重」を奮発する。
全国の各地域で人気のこうした店を探し当てるのもドライブ旅ならではである。


茨城で大人気の「坂東太郎」

午後は鹿島神宮と香取神宮の参拝を予定している。
鹿島神宮は常陸国一宮。
大国主の国譲りの際に活躍する武甕槌神(タケミカヅチ)を祭神とする。
古代には朝廷から蝦夷の平定神として、また藤原氏から氏神として崇敬された。


鹿島神宮

また香取神宮は利根川を挟んで千葉県香取市にある下総国一宮。
同じく国譲りに活躍する経津主神(フツヌシ)を祭神としている。
両神宮はクルマなら1時間もかからない至近距離にある。


香取神宮

参拝を終えた後、東関東自動車道を30分ほど走り、酒々井アウトレット、そして隣接する「湯楽の里」で時間をつぶすことにした。
温浴施設の食事処で夕飯も済ませて、仮眠してから帰路に着く。
というのも、この日はたまたま休日で夕方は行楽帰りの渋滞が発生していた。

インターチェンジ近くのアウトレットと温浴施設は時間調整の場所として貴重だ。
深夜の高速なら酒々井から横浜までノンストップ。
外房から茨城県鹿島まで効率的に未踏の地を征服できた。